72期王将戦第5局
第72期ALSOK杯王将戦七番勝負の第5局が島根県大田市の国民宿舎さんべ荘で行われ横歩取りの大激戦の末先手の藤井王将が後手の羽生九段を101手で破り対戦成績を3勝2敗とし防衛に王手となりました対局の模様はいろんなとこに上がっているんですが案外説明されてないのが横歩取り とはなんぞや横に太ることではありません少し前はプロでも大流行してたんですが最近は少なくなりましたこの戦法は後手に選択権があり先手有利になる変化が多いので後手が避けるようになったのかもしてません<基礎からの横歩取り>双方が角道を開け飛車先を伸ばすとこうなりますここで先手が2四歩とすると GAME OVER ってことは初心者向けの本によく書いてあり互いに飛車先を守ってから歩を交換し先手が横歩を取ると15手目にはこうなります(先手は歩3枚 後手は歩2枚)ここで後手は作戦の分岐点でプロの実践では多くの場合3三角と上がりますほかに 3三桂 とか 8八角成 とかもありますが絶対にやってはいけないのが 7六飛先手後手同型になりますが2二角成を金でも銀でも取れないのでGAMEOVERになりますさて本局も3三角型となり横歩取り特有の激しい戦いとなりAIの評価値があまり参考にならない難解な局面が続き26日の夕方に後手の羽生九段が投了し101手で藤井王将の勝ちになりました