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カテゴリ:食の危機
前日記で、合成化学物質のことを書いたその補足である。元来、生物は匂いや色、味の違いから、その物質が自分にとって有益であるか有害であるかを見極めていました。だが、農薬や食品添加物で汚染された食品とそうでない食品を比べてみても、匂いや色、味では20世紀に新生されたこの合成化学物質は、命を守る判断基準となる五感を持ってしても、見極めることが難しいのだそうです。食べ物や飲み物には、体内に入ると有害な作用をする物質が含まれています。それは食材そのものが持つ毒素、食材に付着した不純物、細菌やカビなどです。生物には、それらの有害な物質が体内に入り込んだ時に対処する能力があります。その能力は、肝臓で毒性を無毒化して体外へ排出する代謝能力や、腸内で善玉菌が毒性物質を捕食して退治する体内のクリーニング機能などです。ところが、合成化学物質の中には、代謝能力やクリーニング機能ではとても処理できない物質も存在しています。又、合成化学物質の分子の粒は比較的小さいことが多いため、天然の素材に比べ体内に吸収され易いのです。又、石油由来であるため脂肪と融合しやすい性質があり、体内に入り込むと脂肪組織に容易に蓄積されるという特性も持っています。この合成化学物質は多くの日用品にも多用されているので注意したいものです。
参考(過去の記事):身の回りの化学物質、スキンフーズ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.13 19:49:03
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