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本の足跡

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2006年12月31日
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カテゴリ:あ行 男性

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“娼年”

評価:★☆☆☆☆

 

長編。

主人公は二十歳の大学生。大学生活も恋愛もすべてに無気力である彼は、バイト先でひょんなことからボーイズクラブにスカウトされ娼夫になることに。娼夫として働く過程で、様々な女性と出会い、彼は多様な欲望に魅了されていく・・・。

石田衣良さんって、よくメディアでお見かけして、その中での彼のコメントなどを聞いて、私が勝手に作りあげた彼の人間像を見る限りにおいて、「きっとこの人の本はおもしろくないだろうな~」と、思っていました。でも売れっ子作家であることから、もしかしたら・・・!?と甘い期待をして読みました。

そんな私がバカだった(笑)自分の直感が外れることはほとんどなく、鋭い直観力にかけては人後に落ちないと自負する自分を信じるべきでした(笑)

正直私には合わない。文章から滲み出る著者のフェミニストぶりが、女性に迎合しているように思えて、鼻につく。全般にみられる、持って回ったような言い回しには辟易する。半分くらいまでは頑張って読んだけどあとは斜め読みしました。

読むのがつらくて発狂しそうだった(笑)なんていうのかな?浅い。例えるなら、人生という名の湖があるとして、この作品は、その湖の上澄みをさーっと掬っただけって感じ。

この手の本は、yoshiさんとかが好きな中高生が読んで楽しめるものじゃないかな?だってさ、この本で語られることって、愛とセックスだけじゃん。人生の意義を愛とセックスにおきすぎ。恋愛至上主義の権化です。

主人公のキャラも、「何にも興味がもてない、冷めた大学生」って・・・。リアリティなさすぎ。なんていうの?こういうキャラクターってさ、中高生が漫画とか読んで憧れる謎の美青年そのものじゃん。

私はこういうキャラをみると「若いからこういう冷めた感じがかっこいいとか思ってつっぱってるのね~若い証拠だ」と達観してしまって、楽しめません(笑)

はぁ~。これで完璧石田アレルギーになりました(笑)






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最終更新日  2006年12月31日 07時59分53秒
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