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本の足跡

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2007年01月16日
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カテゴリ:さ行 男性

送り火.jpg

“送り火”

評価:★★★★☆

 

短編集。全9話。

いいねぇ~ヽ(´▽`)/~♪初めて重松清さん読んだんだけど、めちゃくちゃいい。ちょっと怖いホラー要素入った話もあり。

でもベースは人生の折り返し地点にいる男女の日常風景。その中に漂う哀愁、郷愁・・・。年を重ねれば必ず誰もが抱く感傷、感慨。自然と生じてくる問題。色んな要素が内包されてます。

こういう深~いお話大好き。感慨も一入です(*´ー`) 特に好きだったのは、『シド・ヴィシャスから遠く離れて』と『もういくつ寝ると』かな。前者を読んだ後こう思った。若い時って今思い出すと恥ずかしいぐらい頑迷だったり、ちょっとした矛盾も許せなくて、1+1は2にしかなり得ないって頑なに信じてたりしたなぁ、って。

あの向う見ずな頑迷さ、純粋さは若さの特権なのかも。大人になると頑迷ではいられないし、正しいことが全て勝つわけじゃないってことがわかってくるし、それを認めて受容できるようにもなってくる。結局現実と折り合いをつけなくちゃいけなくて、夢見てばっかはいられない。

でもそれでいいんだし、それが大人になることなんだって分かってるけど、時々、大人の庇護のもと、頑なに正しいと思うことを主張して、それが通るんだと信じてた頃が懐かしく思ったりします。

こうやって過去を懐かしむようになったら年を取った証拠だとか(笑)でもたまには懐古趣味に浸って楽しんでもいいよね?(笑)懐古趣味は大人の特権さ(笑)

気に入ったぞぉ~重松清さん。また何か読んでみよ~っと(o^∇^o)ノ






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最終更新日  2007年12月27日 15時44分16秒
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