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本の足跡

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2007年04月23日
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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:あ行 男性

山伏地蔵坊の放浪

“山伏地蔵坊の放浪”

評価:★★★★★

 

連作ミステリー短編集。全7話。

僕は毎週土曜日になるとバー『えいぷりる』に足を運ぶ。そこには僕と同じ目的に仲間たちが銘々集まってくる。僕たちが集まる理由?それは『えいぷりる』に毎土曜やってくる山伏の話を聞くため。彼は自ら体験し、解決した事件について話してくれるのだ。彼は『ボヘミアン・ドリーム』というカクテルの二杯目を飲み終わるころ、訥々と話し始める・・・。

プププ。おもしろい(^▽^笑)トリックもさることながら、やはり有栖川有栖さんの特筆すべき妙味というのは、キャラクターでしょう。銘々が個性があって気が付くとすっかりストーリーに引き込まれてしまってます。

そして、たっぷり散りばめられたユーモア。最高です。笑わずにはいられない(笑)行間から笑いが滲み出てますね(笑)有栖川先生に笑いのセンスはもろ私のツボです!!さりげない笑い。何気なく読んでると読み過ぎてしまいそうなくらいさらっと、皮肉が効いてたり、エスプリに富んた笑える表現がなされてるんですよね~(*´ー`)

じわりじわりとボディーブローのように効いてくるんですよ、この笑いが(笑)そして、物語の最後の一行でちゃんとオチまで付けてくれていてもうサービスばっちり!!(笑)

そういやこの作品、以前読んだ『踊る男』とシチュエーションが似てるかも。でも有栖川作品には『踊る男』にはない『笑い』と活かしたキャラの『山伏』がいるんです♪

・・・プププ・・・笑いの余韻がまだ・・・(笑)

=== 112冊目 読了 ===






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最終更新日  2007年04月23日 17時10分27秒
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