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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:ノンフィクション
評価:★★★★☆
タイトルとイラストに惹かれ購入。 かなりおもしろかった!!ここまで歯に衣着せぬ物言いで正鵠を射た意見を述べた人がいままでにいただろうか?著者の意見・表現はかなり辛辣ではあるが痛快。それはやはり、厳然たる根拠があり、かなり広く深い知識に裏打ちされた意見だからだろう。 軽く読めるのに深い。世間がタブーとしてきたことに鋭く切り込んでいる。こんな本がわずかワンコイン(500円)買えるのだからすごいもんです。 また、私が敬愛してやまない宮崎哲哉さんをまともに(ヒステリックで的外れな批判は数多くありますが)批判した本である点も私にとっては瞠目ものです。(ただ、この著者の意見に対する宮崎さんの反論が聞けないのが残念っヽ(´~`;)) この本読んで改めてソクラテスのいう『無知の知』の大切さを痛感しましたね。知らないのに分かったふりをしてしかつめらしい話をし、したり顔の人達(こういった人がなぜか“知識人”と呼ばれる人達に多くいたりする)の発言が『正論』とされていること、また、その説を(自己が無知ゆえに)盲信してしまっていること。これらが『愚民社会』の一因となっているんですね。・・・私自身も耳が痛いです(笑) 私たちは知らないことを知っているふりをするのでも、人の意見を鵜呑みにするのでもなく、自分の頭で考え、知らないことを認識しそれを知ろうとすること。そして、自発的に勉強し、学ぶことがとても重要だと改めて感じました。やはり読書というのは庶民が知識を得るのに一番いい手段ですね。うん。もっと本読まなくちゃ(’-’*) ここまで褒めておいて、なぜ評価が★4つなのか?それは最終章の『禁煙ファシズム』が原因です。確かにこの章で言われていることは正しいのかもしれない。けれども、なんだか牽強付会の説のような気がして・・・。ちょっと感情論に走りすぎて冷静さを欠いているような気がします。もちろん主張したいことは理解できるし共感もできるんですが・・・。せっかくそれまでは冷静で論理的な文章で展開されていたのに、最後の最後で感情的な文章になってしまっており非常に残念。画竜点睛を欠いている感が否めない。 その点以外はほぼ満点(*´▽`*)とっても興味深く、無意識に点頭しながら読んでしまいました。 === 113冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月24日 05時48分36秒
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