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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:ホームズ全集 <全9>
評価:★★★★★
短編集。全13話。 前回のラストに、モリアーティー教授と滝壺に落ちたはずのホームズが、実は生きていた!!ってなわけで、見事な生還を果たしたホームズ。またまた、色んな事件を解決してくれます(*´▽`*) コナン・ドイルはホームズを描くことがあまり好きではなかったそうです。だから前回無理矢理ホームズを殺したわけですが、ファンや編集者の押しに負けて、再び描き始めたのが今回以降のシリーズなのです。 ある本で読んだのですが、コナン・ドイルは後年サーの称号を受ける際、自分の何が評価されたのかについて、ひどくこだわったそうです。ホームズシリーズを評価されてだとしたなら嫌だったとか。彼はホームズよりも歴史小説を描きたかったし、また、それを評価したうえでのサーの称号でなければ欲しくなかったらしいのです。 こういう話を聞くと、安易な『好きなことを仕事に』っていう風潮には?ですね。好きなことを仕事にすることって、好きなことだけをしてお金をもらえていいって思われがちだけど、大変なことだって人一倍あるわけでしょう?実際に、ホームズは本を書くことが好きで小説家になったのに、結局プロになってしまうと、書きたいものではなく、売れるもの、求められるものを書かなくてはならないわけで。 もちろん、こういったつらいこともあると分かったうえで、それでも好きなことを仕事にしたいっていう堅い決意があるならば、全然問題ないとは思いますけど、最近の『好きなことを仕事にするといいことばっかりだぜーー』みたいな甘い風潮には反対ですねー(^~^;)ゞ好きなことをしてそれでお金を稼ぐには、飛び抜けた才能も必要だし、大変なこともたくさんある。そういった陰の側面も教えないと、子どもは勘違いしちゃいますよねーー(´~`ヾ) アスリートなんかも、仕事にしなけりゃ好きなときにやって、結果が悪くても何の問題もないけれど、プロになると、したくないときも練習しなきゃならないし、結果も必ず出さなければならない。すごいプレッシャーでしょうね~( ̄~ ̄;) やっぱり好きなことは趣味にしておくことが一番いいのかもな~と、全く関係ないことにまで思いを馳せてしまったのです(笑) 残すところ『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』のみ♪楽しみなようで、次が出るまでがちょっぴり寂しいようで・・・(^~^;)ゞ === 131冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月15日 19時30分01秒
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