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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:さ行 男性
評価:★★★☆☆
ミステリー長編。 第二の誘拐事件が発生。人質は19才の男子大学生。犯人の要求は七千万円分の株券だった。前代未聞の二つの誘拐事件。この事件の裏には、驚天動地の真実が隠されていた・・・!! ・・・おしぃ!!めちゃくちゃおしいっ!!上下巻で800ページ近くあるにもかかわらず、冗長になることなく、続きから目が離せなくなるほど読ませる。しかし、下巻の後半あたりからは・・・「え?・・・」って感じの展開。急に失速したっていうか・・・。 それまでは、様々な複雑な事情が絡み合い、とっても重層的な話で臨場感もたっぷりだったのですが、後半で急にありきたりで、みえみえで、美談ちっくな結末へと向かってしまうのです。オチがあまりにもひどいっていうか、私にはとっても違和感が。 あそこまで周到で緻密な犯罪計画を、果たして犯人にたてうるのか?ここにも違和感があって、奇を衒いすぎた気がしないでもない。そして、犯人の動機と彼らが迎えた終末。えーーー?って感じ。動機がそもそもしっくり来ない。こんな純粋で美しい心の持ち主が、同時に佞奸で奸智に長けた人物であるなんて。その人物像に懸隔がありすぎてどうもイラっとさせられる。 百歩譲って動機に納得したとしても、終末が。こんなに綺麗に、犯人の思惑通り美談にまとまるのなら、はなからこんな奸計をめぐらす必要性があったのか?疑問を禁じ得ない。 小説読んで、目くじらたてて揚げ足をとるのは好きではないので、重箱の隅をつつくようなことは言わない主義なのですが、これはあまりにも・・・あまりにも・・・(笑)言わいでかっ!!と思ってしまったもので(笑) ・・・とまあ辛辣なことを書いてきましたが、後半以外は最高でした!!読ませる読ませる!!他の作品への期待が高まりました(*´▽`*)また何か真保作品読んでみます♪ === 138冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月01日 21時13分20秒
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