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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:ノンフィクション
評価:★★★★☆
こういう本好きです。めちゃくちゃおもしろい。 切り口斬新な日本文化論。これまでになかった新たな角度で日本文化史をおっていきます。 かなり感銘受けましたねーー。うん。日本文化史の金字塔です。 日本の文化ってややもすればひどく遅れていて、非合理的でナンセンスだなんて言われたりもするけれど、そうじゃないんですよね。 すっごく合理的で、日本人に馴染んだ素晴らしいものばかり。日本人ということに改めて誇りを持てるようになります、これ読むと。 日本人っていまだに欧米コンプレックスが強いっていうか、「アメリカではこうなのに日本は・・・」、「ヨーロッパではこんな素晴らしい制度が・・・」とかしばしば耳にするけど、そんなに日本のやり方ってひどいものなんだろうか? もしそうだとしたら、日本はここまでの発展をとげられなかったでしょう。翻って言えば、日本は理にかなった素晴らしい文化・制度を持っていたからこそここまで発展できたんだと思います。 欧米の制度=善で、日本の制度=悪みたいな、欧米盲信が日本人に根付いてしまっていて、多くの素晴らしい日本文化・制度を放擲してきてしまったきらいがあります。そして、今でも、欧米でよしとされる制度をそのまま日本に移植したりすることも多くあります。でも、宗教・文化・民族性等々バックグラウンドが大きく異なる制度を日本にそのまま移植してうまくいくかと言ったら、疑問です。 欧米で成果をあげたことが日本でも成果をあげるかといえば必ずしもそうではないし、また逆もしかり。何でもかんでも欧米の制度を是として喜んで奉ってるばかりいるようではいけませんね。 今こそもう一度日本文化を見直して、いかに日本人が優れた文化・制度を持っていたかを再認識することが必要なのかも。菅原道真が言った『和魂漢才』という言葉の意味を改めて考えさせられます。んーー素晴らしい言葉ですね(*´ー`) いやーーいい本でした。こういう本を学校の副教材に使えばいいのになーーと思ってみたり。再読必至ですね(*´▽`*) === 152冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月04日 21時03分54秒
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