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本の足跡

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2007年07月10日
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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:あ行 男性

屍蝋の街

“屍蝋の街”

評価:★★★★☆

 

長編。

--- 梗概 -------------

2025年、東京。溝口は『ドク』に脳を支配されまいと日々攻防し続けていた。そんな極限の生活の中、溝口とシンバの周りに不穏な気配が・・・。なぜか街中の札付きから狙われるようになった・・・。理由を探っていくと、どうやら彼ら二人はネット上の仮想シティ『ピット』で、お尋ね者となっているようだ。『ピット』内の彼らを殺せば賞金がでる。さらに、現実世界の二人を殺せばその10倍の賞金が・・・。誰が彼らを陥れたのか?・・・街中が彼らを狙う敵だらけ。うまく立ち回り、逃げながらも首謀者を突き止めるべく奔走する・・・!!

---------------------

『腐蝕の街』の続編です。

街中の悪たちとの鬼気迫る追いかけっこやら、『ドク』が時折溝口を支配するところやら、手に汗握るストーリー展開。読み終えるのがもったいないくらい。しかし残念なことに、おもしろい本ほど気が付くと最終ページが目の前なんですよねーーー(´~`ヾ)

話の展開や、緻密なプロットもさることながら、私が一番好きなのは、2025年の生活日用品などの描写だったりします(笑)

例えば、携帯電話は、通話のみのモードと、相手の様子を映し出すことができるモードとに即座に切り替えができたり(今よりもっと進化したテレビ電話かな?)。他にも、車には対人センサーやオートドライブ機能がついていて、交通事故は年間千件程度まで減ってたり。その他にもたくさんこういった進化したものが出てきて、ドラえもんを読んでいるようで夢が膨らみます(笑)

また、現在使われているものや言葉が2025年に通用しなくって、1984年生まれの溝口と21世紀生まれの人達との間でかわされるジェネレーションギャップのある会話がおもしろい。

例えば、レンゲは『中華スプーン』だったり。ミッション車なんて言っても誰も分からないし、ガソリン車はすっかり廃れ、みなバッテリー車に乗ってたり。

ちょっと違った観点からも楽しめます(笑)これって続編ないのかなーー?できればもっとたくさん進化した発明品をみたい(笑)

=== 156冊目 読了 ===






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最終更新日  2007年07月10日 06時29分30秒
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