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本の足跡

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2007年10月20日
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テーマ:本日の1冊(3698)
カテゴリ:あ行 男性

99%の誘拐

“99%の誘拐”

評価:★★★★★

 

ミステリー長編。

--- 梗概 -------------

緊迫度MAXIMUM!空前絶後の完全犯罪
末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。(内容紹介より)

---------------------

今日は朝っぱらから色々あって自分で梗概を考える余裕がなかったので、内容紹介を抜粋しました。

さて、本題。

いや~おもしろかったです。これぞ完全犯罪!!びっくりです。爽快です。

誘拐事件ってネックは身代金の引き渡しですよね。ここをどうするか。それが最大の難点なのですが・・・あっと驚く手法でした( ̄Д ̄;) なるほどねーー。でもこれを成功させるにはとてつもない知識が必要ですね。私には一生無理です(笑)

はぁ~・・・(*´ー`) 430ページほどの長編ですが、あっという間に読み終えてしまいました。時間という観念がぶっとんだ。え?もう終わり?え?もうこんな時間?ってな感じでしたね(*´▽`*)

フーダニットもいいんですが、こういうハウダニットものもたまんなくおもしろいですね。ホントよかった。オチもよかったし。あれで犯人が捕まってしまったら安っぽい正義振りかざした稚拙な物語に帰趨してしまったでしょうが、そうはならない。完全犯罪成立なのです(一応ね)。

そういやこの終わり方、『十角館の殺人』を彷彿とさせないでもない。って、あんまり書くとネタバレしかねないな(;^ω^A

とにかく、スピード感と、巧妙で緻密な計算のなされた奸計。そこがみどころ、読みどころ(*^m^*) ページを繰るのももどかしく感じるほどです。

書かれたのが結構前なので、コンピュータ関連の機器などが多少古く感じますが、そんなこと些事も些事。

あの完全犯罪っぷりの前にそんな矮小な問題はひれ伏すのみ(笑)

コンピュータなんかの理系ものミステリはあんまり得意でない私ですが、これは、まじで、よかったです(*´▽`*)

=== 188冊目 読了 ===

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最終更新日  2007年10月20日 14時02分23秒
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