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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:か行 女性
評価:★★★★☆
ヨーロッパ史に残る人々の、残虐な一面を抽出した怖いお話たち。 ● 血に湯浴みする伯爵夫人 エリザベート・バートリ ● 倒錯の愛に生きた不遇の作家 サド伯爵 ● 父を惨殺した美少女 ベアトリーチェ・チェンチ ● 美少年を愛した青髯男爵 ジル・ド・レ ● 残虐な串刺し公 ドラキュラ ● 悪魔に魂を売った男 グランディエ神父 ● 社会への犯行を貫いた男 泥棒私人ラスネール ● バーデン・バーデンの白い貴婦人 オラミュンデ伯爵夫人 ● ロシアを騒がせた怪僧 ラスプーチン ● 残酷なコキュの復讐 フィリッポ伯 といった方々が登場します。 全ておもしろかったのですが、オラミュンデ伯爵夫人はびっくりです。愛のために自分の子供を殺しちゃうなんて・・・。古今東西、愛に生きると決めた女は突飛な行動をするもんですね~子供殺してでも男に振り向いてもらいたい女の心理が私には理解ができぬ・・・それにしても愚かすぎるぞ、オラミュンデ( ̄~ ̄;) あと、フィリッポ伯。老婆心ながら説明しておくと、コキュと言うのは、妻を寝取られた夫のことです。で、フィリッポ伯は、平生は器が大きく妻のわがままもいつも笑顔で受け止めてきたのですが・・・妻の浮気を知った突端、その態度が180度豹変し、残虐な男になってしまうのです。 これは旦那の優しさに感謝せず、あまつさせつけあがった若い妻が馬鹿だったんでしょうが・・・あんなことになるなんて知ってたら絶対貞淑な妻でいただろうな~(;^ω^A いや~いいですね、桐生操さん。ヨーロッパ史には明るくない私ですが、ほとんどが一度は耳にしたことのある有名人ばかり。歴史に名を残す彼らの、知られざる残虐な一面が垣間見られます。 おもしろいですよね、こういうの。歴史上の人物って、学校で受ける授業で聞く姿ってのは、その人たちの一側面に過ぎないわけで。彼らには他にも色んな側面があるはず。その中で、あるテーマを決めて彼らを見たとき、今まで知らなかった姿が現れるのです。 そういう四方山話っぽいのめちゃくちゃ好きなんです(*^m^*)昔、徳川家康が生涯現役の絶倫将軍(言葉が明け透けですみません(笑))だったって知ったときの衝撃といったら・・・(笑)歴史の授業聞いてるだけじゃ決して知り得なかった新たな一面。 こういうの知ると歴史が益々おもしろくなりますよねーー(*´ー`) 桐生操さん読むと、また世界史勉強したくなってきます♪ === 190冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月21日 16時57分02秒
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