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テーマ:本日の1冊(3698)
カテゴリ:ノンフィクション
評価:★★★★☆
日本は自らを“ハンディキャップ国家”と位置づけ、半人前の国家にとどまり続け、国家目標を“摩擦を生じさせないこと”に矮小化し、志を曲げ気概を失った。 中国はいま「沖縄も中国領だった」と言う。日本人はそれを笑いとばしてはならない。彼らは本気であるから。日本は、中国の覇権主義が沖縄領有にとどまると過小評価してはならない。中国のねらいは大中華帝国の確立、つまり日本国全体の実質支配なのであるから。 中国の大戦略の前に日本がなすべきことはたったひとつ、真の独立国としての志を確立することである。自力で自国を守る気概を養い、そのための大戦略を練ることだ。真の敵は日本人の心の内にある。(本文より)
櫻井よしこさん。表紙の着物姿、美しいです。見事に着物をきこなしておられますねーー(*´▽`*)彼女くらいの年齢になると、見た目に生き方などがにじみでてきますよね。リンカーンじゃないけど、顔が履歴書というか。表情や話し方などにその人柄が顕著に出てくるというか。 若いときっていうのは、見た目の美しさは親からもらったものという感じですが、年を重ねた日には、見た目の美しさは自分で作り上げたものという感じがします。その人柄やその人が人生で積み上げてきたもの、考えてきたこと、そういうことが自ずとにじみでてくるように思います。 だから、顔の造作が多少よろしくなくても美しいと感じる年を重ねた人っていうのはたくさんいるもんです。何も考えずのんべんだらりと生きてきた人間は、造作が整っていても魅力にかけるというか。 美しく年を重ねるというのは、肌のハリを保つとか、スタイルを保つとかそういうことではなくて、他に惑わされ流されたりせず凛としていること、自分の生き方をはっきり持っていること、そういう姿勢で生きることなんだと思います(*´▽`*) 見た目の美しさ、若さを保つことしか頭にない女にはなりたくないもんです(笑) ・・・わかってます。自分でも薄々気付いてました。全く本に関係ない話してますよね?わかってます。反省してます(;o;_;)o閑話休題。 外交問題、内政問題。内憂外患の日本に刮目ものの提言をされてます。 相変わらず、内容が濃い。地に足のついた取材っぷり。彼女の汗の結晶をこんなに安い価格で読めるのはありがたいです。 領土問題、核問題、薬害問題等々多岐にわたる分野の問題点に切り込んでます。内容は多少古いですが、ここに書かれている問題が2007年も終わろうとしている今でも何の進展もしていないどころか、悪化してさえいることに櫻井さん同様憤りを感じますね。 無定見な政治家たちによっていかに日本は国益を損なっているか。つくづく考えさせられます。 不勉強な政治家に翻弄させられないためにも、もっともっと勉強しようと思います。 === 220冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月23日 19時11分14秒
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