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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:ノンフィクション
評価:★★★★★
中国は、領土をはじめとする勢力拡張を念頭に、北朝鮮を掌の上に乗せ続けたいと考える。北朝鮮の核実験を受けて行われた国連での制裁論議のなかで、日本が「拉致を含む人道的問題」という表現を入れるよう提案したのに対し、強く反対して削除したのもそのためだ。 拉致をはじめ、日本人の安全、日本国の安全保障問題は、突きつめれば、中国の動きこそがポイントである。安倍首相の真価は、したがって、中国にどう対座するかによって決まる。中国の呪縛をどう突き崩すかである。(本文より)
これは今年の7月に発売された、最新の『論戦』シリーズです。したがって、内容はかなりタイムリーなものばかり。いつも通りに櫻井よしこ節にはすっかり感服です(笑) 今回も、内政問題、外交問題、多方面にわたる問題について様々な分析、考察がなされています。 なんせ話題が多岐にわたるものですから、すべてについて書き出して感想を綴るとしたらとてつもない量になるでしょう。だから、具体的な感想記述はやめておきますね(;^ω^A ただ、内政問題、外交問題ともに、日本政府の迷走、いや、暴走っぷりには慷慨を禁じ得ません。 そして中国関連問題。様々ありますが、何においても中国というのはある意味ではとても優れた国だと思います。つまり、巧妙で狡猾な情報工作や詭計、中国の外交手腕というか、老獪さというか。あの情報力もすばらしいですし。中国の唯我独尊っぷりの一片くらいは日本も見習えばいいのにと思ったり。(中国と日本を足して割れば理想の外交能力になる気がします(笑)) 確かに中国のやり方には怒りを禁じ得ませんが、何よりそれに屈して、日本を貶め続けてきた日本の外交力のなさに憤りをこえて呆れ果ててしまいます。日本は日本の国益を本当に第一義に考えているのか甚だ疑問です。 日本が今のような外交の力量のままだとしたら将来の日本は・・・想像すると寒心に堪えません・・・(;-_-;) 2007年も大変な年となりましたが、来年はどうなるやら。親中派の福田首相率いる日本の行方。親中派でなおかつ慰安婦問題で日本を痛罵した(中華街から多額の献金されてる)ヒラリー・クリントンが優位にたっている米国大統領選挙の行方。そういや昨日、オーストラリアの総選挙で親中派のケビン・ラッド氏が当選しましたね~。むむむ・・・前途多難な気がするのは私だけ?(笑) がんばれ日本(笑) === 212冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月25日 11時13分22秒
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