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カテゴリ:あ行 男性
“弥勒の掌” 評価:★★★☆☆
ミステリー長編。 --- 梗概 ------------- 辻は高校教師。教え子と浮気したことにより、すっかり夫婦関係が冷え切ったまま三年という月日が流れていた。そんなある日、突然妻が失踪した。警察には夫婦の不仲を理由に辻に妻殺害の容疑をかけられる。身の潔白を証明するために、辻は独自で調査を始める。一方、妻を何者かに殺害された警察官蛯原も、妻の仇を取るために独断で捜査を開始。辻と蛯原、二人が調査の結果辿り着いたのは、“弥勒の掌”という新興宗教だった!! ---------------------- 実は、途中で彼らの妻の秘密についてはなんとなくわかりました。ただ、それ以降を読んでいくとやっぱり私の推理は間違ってるのかな~と思い始めて。しかし、最終的にはあってました!! でも、さすが我孫子武丸さんですよね。私ごときでも推測できる謎でありながら、やはりそれを確信させるような描写はなく、むしろ、やはり間違っていたんだと思うようなトリックがしかけられてるのです!! 絶対ダマされますよ!!時間軸にやられた!!うますぎますね~。我孫子マジック!! ただ、妻殺しの犯人を推理するのはヒントがなくて難しかったです。でも、この作品は犯人当てのためというより、ダマされた驚くためにあると思うので、その点では満足です♪ なのに★3つはなぜか?それは我孫子武丸作品であるということと、『殺戮の病』を読んだ後だということです(;^ω^A まず、我孫子作品というだけに読む前から期待でハードルが上がりまくってるから、何も期待せずに読むときよりは評価が厳しくなってしまいます(;^ω^A そして、『殺戮の病』というすんぱらしい叙述トリックを読んでしまうと、他にどんなに秀逸な作品があってもかすんでしまうというかなんというか・・・( ̄~ ̄;) でも、一作品としてはとってもおもしろかったし、楽しめたし、ダマされました!!やっぱり我孫子武丸さんはすごいですね。天才だ~(*^m^*) === 22冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月16日 15時17分16秒
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