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2008年05月17日
テーマ：本日の１冊(3696)
カテゴリ：あ行 男性
“こころ残り” 評価：★★★★☆
短編集。全12話。 人にはみんなそれぞれの人生がある。 それぞれの喜びと悲しみを抱いて生きている。 (P247より) この作品は、私が好きなブラックユーモアものではなかったですが、やはり阿刀田さん。とてもいい作品ばかりです。 どの作品も、タイトル通り“こころ残り”がテーマ。人生の折り返し地点を過ぎた男女が、ふと自分の歩んできた道を振り返る。そこにある“こころ残り”・・・。 人生の機微を描かせたら阿刀田さんの右に出るものはなし！！と思うくらい好きです♪ 誰もがきっと感じる、感じてる人生の中にある淡い想い。それをうまく掬い上げてウィットに富んだ作品に仕上げてしまうのは、阿刀田マジックとしか言いようがないですね～★ 彼の作品は、読者の想像の一歩先を行ってるんですよ。ここまでなら予想の範囲内、っていう範囲をいつも一歩出てる。だから最後のオチには驚かされたり、感銘を受けたり、くすっと笑ってしまったりするのです（*´▽｀*） いつも思いも寄らぬ隠し味で旨味を引き出すのです。 おもしろかったです。阿刀田作品は人生の節目節目で読み返したいものばかり。きっと十年、二十年・・・もっと歳を重ねてから読めばまた違う味わいがあるんだろうなぁ（*´ー`) ＝＝＝ 42冊目 読了 ＝＝＝
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最終更新日
2008年05月17日 22時01分39秒
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