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カテゴリ:シェイクスピア全集 <全X>
“リア王” 評価:★★★★★
シェイクスピア全集。第5巻。 --- 梗概 ------------- リア王は今の地位を退くことを決意した。そして、すべての財産・役職を三人の娘に譲るという。その条件として、父であるリア王へ、どれほど自分を愛しているかを語らせることにした。長女ゴネリルと次女リーガンは舌先三寸で父への愛を滔々と述べた。その言葉にご満悦のリア王。そして、三女コーディリアからも素晴らしい愛の言葉を得ようとするのだが、コーディリアはリア王の思うような返答をくれなかった。それに激怒したリア王は、三女に一切財産を与えることなく、国外追放する。そして長女と次女とともに暮らし始めたのだが、二人の娘は父を蔑ろにするようになって・・・。 ---------------------- 確かに私は、心にもないことをすらすらと言う滑らかな舌は持ち合わせていません。 心にあることは口に出すより先に行おうと思うからです。 (P24より)
この作品めちゃくちゃ好きです。以前光文社古典新訳文庫版を読みましたが、何度読んでも毎度毎度キますね。 道理百遍義理一遍。いくら口でいいことを言っても、行動が伴わなければ意味がない。いいこと百回言うなら一度でいいから行動してくれた方が嬉しいものですよね。 しかし、リア王は娘の舌先三寸の愛の言葉にすっかりダマされてしまうのです。 何度読んでも考えさせられる。胸にくるお話です。また読みたいな(#^.^#) === 64冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月09日 20時34分21秒
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