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本の足跡

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2008年09月09日
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カテゴリ:ま行 女性

おんなのるつぼ.jpg 【Amazonで購入】      【楽天ブックスで購入】

“おんなのるつぼ”

評価:★★★★★

 

エッセイ。

--- 梗概 -------------

電車で化粧しないでよ!おいおいその浴衣、着付けがユルくて半乳はみ出てるって。こらっ、パジャマのままでコンビニ行くなー!...街を歩くと、目に飛び込むのは理解不能な女ばかり。所詮人ごとと笑っていたいけれど、さすがにこれはまずいんじゃないのか?常識の底板を踏み抜いて無自覚、そのくせ揃って自信満々な、いまどき女たちにあえてもの申す、怒気怒気爆笑エッセイ。 (「BOOK」データベースより)

----------------------

いや~おもしろいです(*^m^*)

昨今は、ジェンダーフリーやら個性の尊重やらで、男らしい、女らしいという言葉が差別用語的な扱いを受けていますが、私は好きですこの言葉。

かといって、男だから・女だからこういう生き方をせねばならぬ(ex.女だから結婚したら仕事をやめねばならぬ。)といった決めつけは好きではないですけど。

テレビでみかけるいわゆるフェミニストの女性たちは、一見男女平等のような耳目にはいりやすいことを主張してますが、よくよく聞けば、専業主婦を批判し、女は外で働くべきということを主張しているだけのような気がします。

彼女たちは、女が家庭に入るのは社会的圧力があるからだとか、旦那がそれを強いるからだとか言いますが、今時そんな家庭ってほとんどないと思います。(昔はあったでしょうけど。)

つまり、結婚し仕事をやめ家庭に入る女性の多くは、主体的にそういう人生を選んだ人なのではないかと思うのです。だけど、フェミニストはそれを認めない。

他方、男性が家庭に入り女性が働く、いわゆる主夫家庭のことは、新しいライフスタイルだとかいって手放しで賞賛。

つまりフェミニストって男女同権を主張しているのではなく、単に男を打ち負かしたいだけなんだと私は思います。

本当の意味でのジェンダーフリーっていうのは、女性が経済的に自立し働くことではなく、結婚しても仕事を続ける女性、子供を生まない女性、結婚したら専業主婦になる女性・・・それこそ多種多様な生き方を、女性自身が『主体的に』選べることなんだと思います。

男らしい・女らしいっていう言葉も素敵だと思いませんか?フェミニストたちがいくら主張しても、多くの男は女らしい女が好きで、多くの女は男らしい男を求めるもんです。まっ、だからといって男らしくない男がダメなわけでも、女らしい女がダメなわけでもありません。

何が言いたいかと言えば、フェミニストの主張は極端なんだということです。彼らは男女同権・男女平等といいながら、人が男らしく、女らしく生きることを否定するのです。縷々と続いてきた価値観全てを覆そうとする。そして男女を全く同じでなければならぬという価値観でしばろうとする。

でも、本当の意味での男女同権・平等というのは結果平等ではなく、機会平等。つまり、男らしく生きる男も認めるし、男らしく生きない男も認める。また、女らしく生きる女も認め、女らしくない女の生き方も認める。男らしくない男に男らしい生き方を強要しないかわり、反対に男らしい男に男らしくない生き方も強要しない。女の場合もしかり。

男らしい女らしいという言葉自体を否定しても無理です。だって男と女は生まれつき差があるんですもん。これはもう本能でしょう。幼稚園児・保育園児みたらわかります。男の子はやはり闘いごっこして遊ぶし、女の子はおままごとが好きだったりします。売ってるおもちゃもそうでしょう?男の子対象のものと女の子対象のものがあります。これは差別ではなく、ニーズに答えた結果。人間は幼くしてすでに男・女にはっきりしとした相違がある証左です。(フェミニストはしかし、これも親の教育、社会の価値観のせいだと言うのですが。)

他にも、ランドセルの色やら制服のスカート等々、フェミニストの主張に反論したいことはたくさんありますが、それを書き出すと本題からずれまくってもう戻ってこられない気がしますのでやめます(笑)(なぜフェミニズムについて書いたかというと、この本をフェミニストが読んだら、女性差別だとか言いそうな表現があるからです。)

閑話休題。

この本には、半乳のまま出かける女の子やら、電車で化粧する女の子をみた群さんのぼやきが書かれています(笑)私も思わずうなずいて読んでしまいました。

いつから日本の女は恥じらいがなくなったのか?私も頭をひねります。高校時代、電車で化粧したり、ハンバーガーかじったり、電車の床にあぐらかいて座り込んだりする女子高生をみかけてすごく嫌な気分になりました。

ブラひもまるみえの服装や、おしり丸出しのローライズ、見苦しいったりゃありゃしない。

彼女たちは恥じらいがないどころか、常識さえもないですよね。電車という公共の場を自分の部屋か何かと勘違いしてる。彼女たちはそれを注意されると決まってこういうのです。「誰にも迷惑かけてない」って。

でも、違うだろ!!と言いたい。化粧したり、大口開けてバーガーかじったり、床に座るのを他人が見たら不快になるんです。迷惑なんです。あくまでも公の場。そんなことは自分の部屋でしろと言いたい。

例えば、お腹が出ててハゲちらかしてて、一週間お風呂に入ってない油ぎったおじさんが、電車の中で半ケツで股引姿のまま床に座ってバーガー食べて鏡みながら薄い髪の毛をセットしてたら絶対、自分の格好は棚に上げて彼女たちは文句言いますよね。それと同じことなんだと思います。

高い化粧品使ったり、ブランドの洋服屋バッグを身に着けるのもいいですが、肝心のものが忘れ去られてる気がします。もっと恥じらいを持つべきです。そして自分を客観視できる力も肝要です。

このエッセイは、平生今時の若い子たちをみて嘆いていた私の溜飲を下げてくれました(笑)こういう感性・価値観って大切だとしみじみと感じました。群さんのファンになって、早速別のエッセイも買っちゃいました~(*^m^*) 近々読みます♪

=== 91冊目 読了 ===

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最終更新日  2008年10月17日 21時44分44秒
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