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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:シェイクスピア全集 <全X>
“コリオレイナス” 評価:★★★★☆
シェイクスピア全集。第14巻。 --- 梗概 ------------- ローマの隣国ヴォルサイとの戦いで都コリオライを陥落させた将軍ケイアス・マーシアスは、コリオレイナスの名を与えられるが、市民の反感を買ってローマから追放される。行方知れずになった誇り高き英雄は、宿敵オーフィディアスと手を結び、祖国ローマを攻め落とそうとする。この企てを知った母ヴォラムニアと妻ヴァージリアは嘆き悲しみ-。シェイクスピア最後の悲劇。 (「BOOK」データベースより) ---------------------- コリオレイナス、前回読んだ『タイタス・アンドロニカス』にもちらっとでてきました。 いいですね、やっぱりシェイクスピアは悲劇がおもしろい(*^m^*) 深遠で、機微があって。ホントに好きです(*´▽`*) コリオレイナスって不器用な男です。ケンさんみたい(笑)もう少し妥協したり、周りと協調したりすればうまくいくのにな~と思う。 大人になると自分の考えや思いをそのまま貫くって難しくなってきますよね。周りに合わせないといけないこともあるし、自分の考えが通らないこともある。妥協しなくちゃいけないことも。 でもそれは必要なことなんですよね。みんなが自分の考えばかり周りに押しつけていたら社会はなりたちませんから。 だけれども、コリオレイナスは一切妥協しません。協調もしない。自分を一切曲げません。たとえそのことによって周りに不都合が生じようとも。そこが彼の良いところであり、欠点でもあり・・・。 結局この頑固一徹ゆえにどえらい悲劇が引き起こされることになるのですが・・・。 いいですねーー結局はローマを憎み切れなかったコリオレイナス。とことんまで憎み切れていたらまた違った結末があったんでしょうが。 いいですねーーこのやりきれなさ。人間の悲哀が滲み出てて感じることが多いです。 残すところ三冊?嬉しいような悲しいような・・・(;^ω^A === 119冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月30日 18時46分27秒
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