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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:ノンフィクション
“凛の国” 評価:★★★★★
透き通っているけど旨味が存分に出ている極上のスープのような本です(*^m^*) ごちゃごちゃと小難しい言葉を並べ立ててあるわけでなく、とっても平易で柔らかな語り口で書いてある。かといって内容が浅いわけではなくて、ものすごくわかりやすく時系列で書いてあって自然と頭に入ってくる。 反米保守とはまた一味違う路線です。本当に日本のことを考えている憂国の士にこそ書ける一冊。素晴らしいです。 自分の国に誇りを持てないどころか嫌悪する。人間関係をうまく構築できず、自分さえよければいい。今、そういう日本人が増えている。様々な問題を抱え混沌としている現在の日本。 日本という国の素晴らしさ、日本人の素晴らしさ。そういったことに改めて気づかされる一冊。 この本は、手放しに日本を礼賛し、他を貶めているものではありません。日本の素晴らしさに気づかせながらも、反省すべきところは反省する。何もかもアメリカのせいにするわけでもない。 自分の国に誇りを持てず、自分のことしか考えられない人間が増えたのは、決してアメリカのせいだけではない。日本人自身が、日本のあるべき姿、ゆるぎない国家観をもたず、近視眼的にしかものを見ずに事なかれ主義に終始してきたことにも責任があるのだと著者は言う。 地に足着いた意見には深みも重みもあり、心にずんっと響きます。 ぐいぐい読めてしまいました。前野さんの著作はあと二冊ほど持ってます。どちらも非常におもしろく読んでるところです(*^m^*) === 129冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月09日 11時30分36秒
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