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テーマ:本日の1冊(3698)
カテゴリ:さ行 男性
“流星ワゴン” 評価:★★★★☆
長編。 --- 梗概 ------------- 死んじゃってもいいかなあ、もう...。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして-自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか-?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。 (「BOOK」データベースより) ---------------------- 分かれ道は、たくさんあるんです。 でも、そのときにはなにも気づかない。 みんな、そうですよね。 気づかないまま、結果だけが、不意に目の前に突きつきられるんです (P123より)
かーーーーー(*´ェ`*)人生ってやつは・・・。 後になって考えると、「あそこがターニングポイントだったな」って思うことってよくありますよね?でもその時は「今が人生のターニングポイントだ!!」って気付かない。人生ってそういうもんなんですよね。 で、後になって「あの時あぁしてれば(´;ω;`)」って悔んだりして。 人生ってそういうことの繰り返し。それでこそ人生なんだけど。 この小説の主人公は、不思議なワゴンに乗って、自分の人生のターニングポイントへ戻ります。そして、人生をやり直そうとするのですが・・・。
さすが重松さんです。そんじょそこらの本とは一線を画してますね。結末はすごく納得いくものです。だって人が生きるってそういうことですもの。 やり直したくても戻れなくて。誰も救ってくれない。だからこそ自分自身で変えるしかないんです。変わるしかない。 後悔するから前進もできるわけで。いつまでも過去にこだわって絶望していても何にもならない。 不思議な旅の中で主人公は実に様々なことを経験します。そしてこうつぶやくのです。 どうしようもないことなんだ。 あとになって、結果が出てから振り返ったって、 そのときにはそれしかできなかったんだから、しょうがないんだよ (P166より) そう思えたら少し前進。過去にしばられず、これからいかに生きるか、変わるか、変えていくか。 人生って切なくて苦しくてやるせなくて・・・。身もだえするような日もある。でも、立ち止まって振りかえってばかりいても詮無いこと。なんとか未来をよりよく変えていこうとしないといけないですね。 ってなかなかそれが難しくてまた悩むんですけど・・・。でもそういうのなにもかもひっくるめて人生ですからね・・・(*'ω'*) === 69冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月08日 13時04分03秒
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