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本の足跡

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2009年11月07日
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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:は行 女性

嫉妬.jpg 【Amazonで購入】

“嫉妬”

評価:★★★☆☆

 

短編集。全6話。

--- 梗概 -------------

高校時代、やけに男を魅きつけた尾高裕美に。東京で生まれ育った美貌の同級生の吉岡暁子に。海外生活をしてきた同僚のエイミーに...。そのおさえても湧き上がる黒い嫉妬の感情に飲まれていく男女を鋭い筆さばきで描いた、切なくも残酷な傑作短編集。(「BOOK」データベースより)

----------------------

タイトル通り、女の嫉妬がテーマ。

特に好きだったのは、『女ともだち』。

主人公は、大学進学を機に上京。そこで出会った、東京生まれ東京育ちの洗練された暁子。嫉妬と羨望の入り混じった感情を、主人公は暁子に抱いていた。時は流れ、結婚し、東京で暮らす主人公。そこへすっかり疎遠になっていた暁子の近況が耳に入る。暁子は夫の転勤で仙台にいるという。学生時代とは逆の立場になった主人公はかすかな優越感を覚えるが・・・。

いや~めっちゃわかる気がします。女の嫉妬。女同志ってのは意識・無意識に関わらず、どんな仲の良い相手ともどこか競い合う気持ちがあるんだと思う。

だから、少しでも相手が自分より優位になると嫉妬がメラメラ。

だから女同士が苦手な私です(笑)私も女だけに恐ろしいほどの嫉妬・闘争心を覚えることがある。そういう感情を持つ自分に気付くともう死にそうなほど落ち込みます・・・ものすごい醜いんですよね・・・・(´-д-)-3

『お帰り』はラストがものすごかった(笑)背筋ぞーーーーっ((( ;゚Д゚)))女の恐ろしさがぎゅっと凝縮されてます(笑)

 

ただ、全体を通して思うのは、まだまだ女の嫉妬はこんなもんじゃない、ということです(笑)

これは私が考える女のどす黒い感情のほんの3割程度しか表現されていない気がします(笑)

女はもっともっといやらしい・・・。女の嫉妬を書いた本としてかなり高評価なのは、新津きよみさんの『女友達』。これぞ女の嫉妬!!って感じです( *^皿^)

女のどろどろしたいやらしい醜い感情に耐えられる方は必読っ(笑)

=== 72冊目 読了 ===

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最終更新日  2009年11月26日 12時33分55秒
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