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本の足跡

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2009年11月12日
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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:ノンフィクション

原爆正当化.jpg 【Amazonで購入】      【楽天ブックスで購入】

“原爆正当化のアメリカと「従軍慰安婦」謝罪の日本”

評価:★★★★☆

 

日本人は、原爆は日本が悪かったから落とされたというように長く教えられ、思い込んできたように思う。

事実、私も10代のころはなぜかそう思っていた。具体的に教えられたのではなく、目や耳にする様々な原爆に関する事柄が、暗にそう示していたから。

それって怖いですよね。無意識の刷り込み。日本人はいい加減もう一度自分の頭で考えないといけない。異常なほどの自虐思考もやめにしないと。

それに、日本の無辜の民が殺されたことに対して、仕方がないなんて発想そもそも人間としてどうなのか?ってことですよね?その思考も怖い。虐殺されて当然なんて神経疑います。

 

実際、原爆使用についてアメリカは、地上戦になった場合のアメリカ兵の犠牲をなくすためだとかなんとか正当化するために言ってますが。

果たして本当にそうだったか?それをつぶさに検証しておられます。

色んな本を読むたびに、理由があって原爆投下したのではなく、原爆投下をするためにもっともらしい理由をこじつけたんだという確信が深まります。

当時、日本は敗戦の色が濃厚で、実際にソ連を介して和平交渉を行っていました。アメリカもそれを知っていた。しかし、アメリカもソ連もまだ日本に降伏されるわけにはいかない。

それには米ソそれぞれ思惑があって。

ソ連は、日本敗北後、満州・樺太・千島の発言権を得るために日本兵を追い出すまでは降伏されては困るから。

それの証左として、原爆投下を知り、急きょ日ソ中立条約に違反して、満州を攻めている。また卑劣なソ連は、日本がポツダム宣言を受諾した後も一方的に戦闘を続けて、多くの日本人が帰国できないまま亡くなった。北方領土もご存じの通り。

一方アメリカは、ソ連への牽制・宙に浮いたマンハッタン計画問題の解消等、とにかく原爆を落とすまでは何が何でも日本に降伏してもらうわけにはいかかったのです。

 

アメリカという国は現在もそうなんですよね。いかに自分が正しいかということをもっともらしく主張する。その主張を受け入れない者は悪とみなす。

自分の国は正義であり神である。だから、アメリカの行為は常に正しい。それに歯向かう者はすべて悪であり敵である。

実際、アメリカでは原爆を正当だったと一貫して教えてますからね。

ひるがえって日本は・・・。アメリカにより日本人虐殺を自分たちが悪かったからだと教え、アメリカに追従するしか能がなく。この卑屈な精神はどこからくるのか?国民性?それとも戦後のアメリカによる洗脳?

いい加減に脱却しないと。自分の頭で考える。物事を俯瞰できるようにする。国民の利益を第一に考える。

ただ、今みたいに友愛だなんだなんてわけのわからない宗教家みたいな理念を持つ政治家が国を動かしているようじゃダメですけどね。

 

読んでるだけで怒りに震えマス(#゚皿゚)学校でもどんどんこういうことを教えていかないといけないと痛切に感じます。脱・自虐史観&アメリカの洗脳!!

=== 77冊目 読了 ===

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最終更新日  2009年11月12日 14時45分51秒
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