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テーマ:本日の1冊(3696)
カテゴリ:た行 男性
評価:★★★★★
エッセイ。 --- 梗概 ------------- ごらんいただけますでしょうか、モロハのヤイバ(両刃の刃)、立ち上げる...何か変だなあ、この言葉。でも、どこがおかしいかお分かりになります?日頃なにげなく使っている言葉を中国文学の蘊蓄を背に徹底吟味。あるときはバッサリ、あるときはチクリ...面白くてためになる、言葉をめぐる痛快エッセイ集。(「BOOK」データベースより) ----------------------- 自分たちのありよう・考えかただけを、人類の唯一のそれと思っている人を「無知」と言う。「以前はこうではなかったかもしれない」「他の所ではこうではないのかもしれない」と考えられる人は(たとえ具体的にどうであるかを知らなくても)知性のある人である。 (P164より)
はい。今回も50話あっても1話もはずれなし。全部ヒットヒットでホームラン(!?) 勉強になる内容はさることながら、諧謔を弄した文章が飽きさせずに楽しませてくれる。 平生、テレビや本etcで見聞きして、なんかわからないけど気持ち悪い言葉。不定愁訴をみごとに解消してくれる一冊です!! 反対に、自分も作者に不快感を与える言葉使いしてたわぁと気付かされたり(笑) 言葉って無機質じゃないんだなって痛感する。 耳から入ってくる言葉。目から入ってくる言葉。それには美しい日本語とそうでないものがある。 どう表現するか?どんな文脈で使うか?etc。使う人によって様々な顔を見せる言葉。考えさせられる。美しい言葉を使えることって(文法的に正しいとかそういう意味でなく)素敵だなと思う。 言葉の成り立ちはもとより、長い日本の歴史、文化。そういう知識なしに絶対美しい言葉は話せないし書けないなと感じた。 あと、私は正しい日本語を使うのに辞書をひくようにしてると以前書きましたが、著者曰く、辞書が間違っていることはおおいにある。広辞苑(をはじめとする辞書全般)を盲信する人が信じられない。とのことです・・・(笑) 私も知らず知らずのうちに 辞書=絶対 だと思っちゃってたなーーー。既存のもの全てを疑わないといけませんね。でも疑ってるだけじゃ解決にならなくて、何が正しいか間違っているかを最終的に自分で判断できるよう、その判断基準となる知識を自分が持たないとな。 人は死ぬまで日々勉強ですね!!知的好奇心だけは失いたくない!! === 22冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月12日 11時29分38秒
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