ほん とは数学って楽しい
今は、出版元である「ほるぷ」が倒産してしまったのでおそらく手に入らないのだと思いますが、娘が幼児の頃、遠山啓さんの書かれた「さんすうだいすき」
と言う、シリーズの本がありました。
この本は、遠山啓先生がご自分のお孫さんのために
幼児期に、数の概念を楽しく、わかりやすく身につける為に
作られたことが原点であったと伺っています
ご自分の、お孫さんを目の前にして手作りした本だけ会って
当時や3歳くらいであったkatakuriも
ほかの絵本を楽しむように
というよりは、ほかの絵本よりもずっと夢中になって
この「さんすうだいすき」
の世界で飽きもせずに遊んだものです。
これは、本だけでなく
タイルや様々な楽しい教具(遊具?)がついていて
文字通り遊びながら数の概念を身につけられるのです
実は私自身、小さい頃から
算数、数学は一番嫌いな科目でした
抽象的な概念をわからないのにしゃにむに覚え込ませるという
その頃の算数教育に幼いながらに抵抗していたのだと思います
学校の算数・数学=数学なのだと考えている間は
数学は大嫌いだったのです
そんな私が
「学校の数学の授業は大嫌い、でも数学っておもしろい!」
と言うことを発見したのは
父が買ってきた真っ赤な3冊の水道方式の本だったのです
それから私は歴史上のホームスクーラーの多くが
「学校大嫌い、勉強大好き」だったように
「学校の数学大嫌い、数学大好きになったのです」
東工大教授であった遠山啓先生は、水道方式という具体的でわかりやすい
数学教育の方法を編み出された方で、同時に競争原理のもとで
多量な知識の注入と、テストへの放出をもっぱらとする学校教育のあり方に
鋭く、批判の目を向けられた方です。
水道方式は
抽象的な数の概念をタイルと言う、具体的に目に見える形で表すことで
算数・数学を覚え込む科目からわかる科目へと筋道をつけた
画期的なシステムでした
かつては自主的な教師の学び合いの中で
草の根で日本中のこども達に届けられたこのシステムですが
現在の、検定教科書の元では
タイルは、おはじきや数え棒のまま
体系的にこのシステムで数学を学ぶチャンスは
とても限られたものになってしまいました。
日本の教育行政はこども達に数学がわかり、数学の喜びをあたえる
水道方式をアウトローとして排除しましたが
水道方式は海をわたり、アメリカ、フランス、イギリス・・
多くの国で取り入れたれています
教科書で取り入れられていないのは
誕生した日本だけ・・というのは何とも皮肉なことです
たくさんのこども達が
数学(算数)がわからない、嫌いというのは
数学に責任があるのではなく
わかるように教えない大人の側に問題があるのだと思います
katakuriは数年前から高校段階の数学を勉強していて
水道方式は卒業ですが
とりあえず
中学段階で使える水道方式の数学のテキストを一つご紹介します
著者の榊忠男先生は遠山先生の水道方式の後継者です
らくらく数学テキスト(中学1年編)改訂第3版
らくらく数学テキスト(中学2年編)改訂第2版
らくらく数学テキスト(中学3年編)改訂第2版