五郎のイギリス日記。

26 Aug 2005(金）
8月22日の日経１面トップの記事。

時代進める「知の修練場」

人類の文明がここまで来たかということを必死で書いている。

MIT(マサーチュセッツ工科大学）900講座以上の教材や講義録を
ネットで無償で公開しており、「大学の知を人類の生活向上に還元する」構想。
受講生は月50万人に達する模様。

で、このMITの理念に東大、京大、早稲田など日本の大学も今年５月から
各10講座ほどの公開を始めた。

東大総長はこう語る。
「競争を呼び起こし、世界の優秀な学生や研究者を集めたい。」


今世界のネットで1000兆バイト（1000万年ぶんの新聞情報に匹敵）もの
情報が飛び交っている。

限りなくゼロに近づく情報交換のコスト。。

不特定多数につながる解放性。

野口早大大学院教授は言う。
「これは産業革命に匹敵する衝撃。」


そのあと、びっくりしたのは。。


米カリフォルニアのスタンフォード大学。
図書館に横付けした大型トラックに数百万冊の蔵書が次々に運び込まれていった。

行く先は　グーグル本社。


「地球上のあらゆる情報を検索可能にする」ために、これらの蔵書を
一ページずつ、電子化してネットで見られるようにするためだ。

計画では英Oxford大学とも合わせ1500万冊に及ぶ。


この「米国版スタンダード」に独仏等の欧州が反発。
著作権者の反対もあって、グーグルの計画は現在いったん中断。

文明は衝突し、知の覇権争いの様相を見せていると。

杉本彩の見せるが価値ではないが、

ネット時代は
見せるが「価値」。。。。いやすごい時代がやってきたもんだ。

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でこの記事を読んで僕の感想は。

1)ネット時代、知識欲、情報欲のある人にとってはもうたまらなく楽しく、愉快で
　無制限に楽しめる時代がやってきたということ。

2)でも「ネットにあふれる高度な知識」はその情報の意味を吸収できる頭がないと、
　ほとんど無意味だということ。頭のいい人にとってはますます頭がよくなる環境。
　無償で高度な知識が無制限に手にいる。恐ろしい時代。
　しかし、その人にあったものを探せばそれはそれでネット時代を楽しめる。　

3)英語や他の言語ができなければ、せっかく無制限に解放された知の世界も
　 やはり意味を持たない。　したがって語学ができるということの重要性はますます
　　認知されることになる。　
　
4)パソコンを使わない、使えない人。
　ネットの世界でサーフィンしたことのない人。サーフィンする気もない人達にとっては、
　ネットの世界はどうでもいい世界。ある意味ではその人は世界から孤立するし、
　孤立した自分のidentityをkeepできるのかもしれない。
　

5)怖いのは。。地球の50億人の「個」が一度でもネットに接続した瞬間から
　その人は地球ネット社会から監視され続けるのではないだろうか、思想、趣味。
　発信国籍、サーバーの種類。。パソコンのデータ。。全部盗まれ、瞬時に
　CIAやMI6, イスラエルの情報機関に分析されファイルされているように思う。
　ネットDNA鑑定用のデータ収集が自分が知らないうちに実施されているように思う。

　
6)そう考えると、情報収集のパソコンと、発信用のパソコンを別にしたほうがいいようにも
　思えるね。場所を代えて。


　なんだかソラ恐ろしい時代がもう来ちゃっているようですね。

　
　これから生まれてくる子供達は、そんな環境で育っていく。

　新地球人というか、宇宙人みたいな地球人になるのではないだろうか。


　大事なことは、その知性を他人をだますためや、他国の侵略のためには
　使って欲しくないということ。。


　どんなネット社会だろうが、やさしい心を持った人間に育って欲しい。

　不正と戦う、正義感の強い子供達に育って欲しいなと思います。

　知性よりも、やさしい心。　これが大事ですね。


　五郎。