カテゴリ:海鮮
「築地魚河岸三代目」という漫画の12巻で、さわらの刺身が絶品だと取り上げられています。
さわらは白身魚ではなく青身魚だそうで、さばの仲間なのだそうです。身が柔らかいので、塩焼きの他に幽庵、西京味噌で漬け込み身を締まらせて焼くのがおすすめです。 こちら広島では、瀬戸内の小魚が絶品でおいしいのですが、さわらは切り身こそあっても刺身はありませんでした。 隣の岡山県はさわらがあまり取れないので、九州で水揚げされたさわらを大量消費しているのだそうです。 中卸の格は、よいさわらをそろえているかどうかで決まるのだとか。 岡山ではさわらの刺身が最高と言われているのだそうです。 毎週末に通う生協ひろしまの鮮魚はなかなかよいのですが、金曜日の定時退社後に行くので、お買い得な魚はいつも売り切れていて、高価な刺身や切り身のみが残っていました。 閉店間際なら半額シールを狙って行くことができるのですが、閉店1時間前ぐらいでは競合店がいないこの地域のこと、全然半額にはなりません。 ある日、町内の昔からある小さいスーパーの鮮魚をのぞいてみると、福岡産のさわらの刺身を販売しているではありませんか。 厚さ1cm弱の切り身が7切れ入っていて400円と、少々高めではあります。 さらにその隣には、瀬戸内海産のたいらぎという貝の刺身を、同じ価格で売っています。 生協と違ってレア度が高いものばかりです。 うちの町内はインフラが徒歩圏内に整っているので、高齢者が多く、昔は漁業が盛んで、魚屋のレベルが高い地域でした。そのために昔ながらの魚屋がスーパーの中に残っていたのです。 思い切ってさわらとたいらぎの刺身を買って帰りました。 さわらは白い半透明な身と赤い血合いのコントラストが美しい刺身です。 食べてみると、少しもちっとした歯ごたえで身はかなり柔らかく、最初はさっぱりした白身っぽい味が広がります。 もぐもぐしていると、寒い時期特徴の脂が乗った身なので、脂がじんわりと溶けてきて、ぶりのような香りがします。 普通のはまちの刺身の半分くらいの脂の乗りで、脂のくさみはほとんどありません。 筋が全くないので食べやすく、さっぱりしているのに脂が乗っていて、後味はすっきりしています。 これに匹敵する刺身はなかなかないかもしれません。 寿司種にすれば絶品でしょう。 たいらぎは少しこりこりしていて、味は帆立の貝柱に似ています。甘みが少しあり、つぶ貝のようなぬるぬる感はないので、さっぱりとしています。 これもお寿司で食べてみたい! 寒い季節は魚がおいしくなるといいます。 さわらとたいらぎ、買う機会があればぜひご賞味を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年02月06日 18時58分20秒
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