異常な選挙戦と娯楽
市議会議員の補欠選挙の投票日が明日あります。 昨日私は、夜遅くまでPCの前で仕事をし、久しぶりの長時間PC作業で体調を崩していました。 食えない、起き上がれない。ウツ症状です。まぁ、諦めて寝て過ごしていました。 午前中は朝食抜きで、ウツラウツラ&「苺ましまろ」のキャラソン等をネットで集めていました。 昼飯はお好み焼き、オフクロが心配して準備していたので、味は何処風か怪しいですが、腹に入れられるものはありがたい! そらをおしっこに出して、一緒に寝ていました。 夢を見ました。 年明けに専門学校と高校とが混じった様な卒業式の夢を見て、学生の悪夢からは解放されてます。 見た夢は鮮明に覚えていて、引越してきたこの土地で楽しく暮らしている夢でした。空が綺麗だったなぁ・・・。 夢うつつで眠りにつき、気が付くと「そら」が居ない。家にも誰もいない様子です。 はて?何故に起きたのかな?布団でもぞもぞしていると、ドアフォンがなっています。玄関が開く音が聞こえ、 「奥さん、選挙演説。」 と大きな声で呼ぶオバサンの声。確かに選挙カーが遠くから近づいています。 家に居るオフクロには、選挙カーが来るたびに御声がかかるんです。ちなみに、我が家では、地域に票等には従いません。我が家内でも、各自相談無しに投票します。 投票後、家族で話題にはなりますが、候補者の押し付けは家族間でも絶対にしません。 ま、引越してきたばかりでオフクロは付き合い程度に行きますが、毎回呆れて帰って来ます。 その内に、玄関前に人が集まりだした気配。私の部屋が玄関の横、目を覚ましましたが寝た振りを決め込みます。カーテンを閉めていませんでしたから、覗く気になれば覗かれます。 選挙カーが近づき、人がそっちに流れました。 演説は演説になっていません。ひたすらに「お願いします」を絶叫します。公約も何もあったもんじゃありません。完璧に選挙法違反な音量での絶叫。それに応える住民、ライブ会場状態(笑。 って候補者は感極まって、涙声で歌い出すしまつ。・・・なんじゃこりゃ?布団の中で「馬鹿たちが!」とつぶやきます。 日本史においても、古くから現在の形の様な選挙?はありましたし、神事の奉と同様の音で「祭り」としていましたし、人が集まり騒ぐのが「祭り」とすると、現在でもこの地域には選挙=祭りとなっています。 「馬鹿が」と呟き、重い体を起こそうとした時に、またドアフォン。また人が集まりだしました。 その時に私のトラウマスイッチが入ってしまいました。ガタガタ震え、涎が流れ過呼吸。 忘れていた思い出です。 十数年前にこの地に住んで、仮に土建屋で働いていた時です。社長と喧嘩しました。 いわゆる組織票です。その強要。朝礼で「○○に入れるように」と言われ、デスクでも社長から「今度の選挙は・・・」と言われたんです。 私は立ち上がり、 「おい、ふざけんな!それって公職選挙法違反なんだよ。法律しってるか?法律違反なんだよ。」 掴みかかります。 「郷に入れば郷に従えだ、社長の命令が聞けないのか?」 「ああ、聞けないね。法律違反を堂々として、しかも脅迫か?辞めさせたいなら辞めさせろ。出るとこでるぞ。あんたの方が間違っているのを認識しろよな。」 段々語尾が荒くなります。 結局会社中に響く大喧嘩になり、直接の上司が止めに入りましたが、双方引きません。 私には「間違っていない」と言う自負があります。社長は組織票のとりまとめには、社内にいる異分子は邪魔ですが、自分が法律違反していることを承知しています。 結局、 「選管に訴えるぞ!」 で社長が負けました。ちなみの談合情報もだそうか!も効きましたネ。 完全に忘れていた記憶なんです。一気に思い出したら、これからこの地域で生活するにあたり、またこの様な事態に巻き込まれ、村八分の可能性を考えてしまい、完全に発作です。 外が静かになったのを確認して、玄関ホールを匍匐前進し音を消して階段まで。階段を足音を消しながら上り、二階のリビングの玄関カメラで外の様子を見ます。人がいないのを確認しても、心と体が極度の緊張です。 そらの散歩からオフクロが帰って来ると、気が抜けて倒れました。 体が痙攣、過呼吸。 「どうしたの?何があったの?医者・・・ってここじゃ行ける病院がないけどどうしたい?どうすれば良い?」 と声をかけます。かろうじて、 「フクロ・・・」 「小さいナイロン袋?」 首を少しだけ振り肯定のサイン。袋を口に当てて、過呼吸を抑えると、自然な呼吸が出来ました。 この時点で「ただ事では無い」と判断したオフクロが、ずーっと背中をさすります。何分間経ったのか分かりません。 喋れるようになると、ゆっくりと原因を話しました。 過程が長いので割愛しますが、我が家は周囲がどうなっても、選挙活動には参加しない。という、オフクロとオヤジの協定があった事が分かりました。ちなみにオヤジが選挙活動に入った時点で離婚する約束にもなっていると・・・。 なので、心配はいらない。と。 フラッシュバックとパニックで私自身が冷静な頭でいられませんでした。 こんなドイナカ、本当に選挙戦はお祭りなんですよね。今冷静に考えると、他に娯楽が無いから、こんなにも盛り上がるんですね。そうして、そういった地域を狙うのが政治屋達。そこに投入されるのがお金、酒盛り。政策は関係ないんです。 地位的にも制作を引き出して、交渉に乗り出す等の、頭があればこんなにも辺鄙な場所にはなっていないと思いますが・・・。 選挙戦は引きこもります。若いからでは無く、反骨精神が人一倍私は高いので、支持していなくても、強要されれば、他に入れますから・・・。 同じ田舎でも、福島市での衆院選の時にはそんな事はありませんでした。 私が秘書をしていた方が、立候補し地区の公民館に来た時でも、地域の強要はありませんでした。 目で合図しながら、地域の方はどこどこを直してほしいやら、信号機を付けてほしい。と要望を言う中、彼は、 「それは国会議員の仕事ではありません。もっとなにかありませんか?」 と言われ、目でこっちに・・・。仕方なく挙手し、 「不景気、不景気と言われ、政府対応が一応は進んでいる中、我々働き盛りの雇用条件や対策が一向に進んでいません。学校卒業者や、定年退職、子供がいる家庭が優遇される中、独身で仕事が無ければ、結婚も出来ませんし、家族がいないからと無視されれば、なお一層悪循環にはまっていますが、その辺の対策はいかがですか?」 ニヤリと笑って、 「そう言う、国政に関わる質問を待っていました・・・」 そんな質問をしても、福島市では周囲に何も言われませんでした。まぁ、文句をネ。逆に、 「若いのに考えてるんだねぇ。町会に出て欲しいけれど。」 と会長に言われましたが、やんわりと断り、それ以降別に苛めも無かったですね。 現在の地域では、完全に蚊帳の外を決め込み、一切タッチし無い。これで行こうと思います。 選挙戦ごとに発作を起こしていられません。民主主義国家なのですから、民主主義でいきまっしょい! ああ、書いたら吹っ切れました。