小笠原への交通費
さて、昨日の電話で「小笠原 母島」行きが出たので、普通日記と「小笠原についての再考」とを両立したいと思います。 今回は交通費。 あ、まず小笠原のタイトルを出したらアクセ数がいきなり上がったので説明を入れます。 私は鳥類調査のスペシャリストとして彼の地で仕事をしてきます。ついでに植物調査のお手伝い。 場所は小笠原村、母島の立入禁止区域(保護区)石門地区です。以上。 さ、交通費。燃料調整費ができたのは今年の四月。それまではおがさわら丸、小笠原海運は運賃の値上げで対処してきたみたいです。 私たちが乗船するのは2等。いわゆるカーペット雑魚寝部屋。 父島でははじま丸に乗り換え、母島まで行きます。 さて食費を入れず東京~母島を往復するとハウマッチ? 正解は77,320円也。これに東京~福島の往復新幹線をプラスしよう。94,320円。 東京~母島までは27時間かかる!三食喰う。飲み物も飲む。 さあて、何が言いたいか勘の良い方はわかるだろうか? 海外旅行との比較である。 単純計算の77,320円の往復費。これで何処に行けるのか?ネットを使って調べてみた。単純に八万円と考えてだが。 その前におがさわら丸の二等寝台のリゾートとは決して呼べない劣悪環境を皆さん頭に入れておいて欲しいのです。場所によっては窓すら無いぞ!後部に当たると推進装置うるさい、中間は常にエンジン音。レストランは高い、マズイ、混む。 これを考慮して欲しい。 国内旅行編。東京~札幌の北斗星A寝台で往復できます。大阪~札幌のトワイライトエクスプレスのB寝台片道(帰り飛行機)。寝台車の旅はリッチです。共に高級寝台車です。快適性は最高ランク! 海外旅行編。これは格安航空券使用が前提。豪華に行くにはアジア圏は全て行けます。宿泊費、滞在費もねん出できます。 往復チケットだけを考えるとアメリカ本土、オーストラリアも行けます。 さーて、ここから。母島までの食費、滞在費(9泊10日)雑費を計算に入れると15万円かかります。ワシは仕事ですからこんなん料金は会社持ちで別途に給金が出ます。ちなみに行くのは3人か?諸経費で会社は45万も払うのか! まー、それは置いておいてと。 15万あったら何処で何ができる?ヨーロッパツアーは物価も高いし行けなくは無いがキツイ! アジア圏では中国、韓国、台湾、などと言ってられんでしょう。タイとか、ベトナムとか、もっと南に行ってフィジー等にも行ける!しかも現地物価が安いから結構楽しめるし、リゾッチャ気分も味わえる。 母島は民宿ですがなー。長期滞在の仕事利用者が多いとこなんで、まぁ山から汗だくで下りてきて即きているもの全てをベランダの洗濯機に入れて、シャワー浴びて、ビール飲んで、食堂?リビング?で飯食って、2本目のビール飲んで。 部屋でデータまとめしながら焼酎飲んで寝る・・・。 これだけの旅費をかけてやることなのです。仕事なのです。 3年前に母島に行った時には我が父君は南国にあてられ、元気になった息子(私)をみて1年くらい南太平洋の島に送り込む計画を立てました。母親の「もしも発作起こしたらどうするの?」の言葉に立ち消えましたが・・・。 そう、旅行として行くなら、金銭面を考えるなら海外が良いですよ。 小笠原で何する?一般の小笠原旅行者は、ダイビング、釣り、イルカと泳ぐ、ホエールウォッチングかな? 珍しい奴らで鳥オタクがやってくる。世界でも母島にしか生息しないメグロを見に来る。 いやーメグロ、現地に着いて5分以内で見れますよ。フツーにいるので・・・。これは北九州地方のカササギと同系列。「見たいみたい」と思って行ったら「なーんだ、普通にいるの・・・つまらん・・・」と。 イルカやクジラやらダイビングは、遥かに海外の方が安いです。 と、小笠原否定論を繰り広げているみたいですが・・・好きですね。母島に至っては本当になーにも無い。船を使わずにスキンダイブして普通にネムリブカ(サメ)にあったり、ウミガメにあったり、場所によってはイルカにも! 景色は言うこと無しです。 東京から南に1000キロ。さらに南に50キロ。人口300人。リゾート無し! さて、あなたは海外に行く?それとも母島?