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カテゴリ:読書
学校 後半セリーヌは子供、学校について多くの頁で語っていました。 すごく共感してしまいましたよ。 また長い引用になってしまいましたが😅以下引用です。 よく見てごらんよ子供たちを、低学年の……実に魅力がある、詩情がとても豊かで、全身これいたずら好きな陽気さの塊りだ……ところが十歳、十二歳を過ぎると、魔法のような魅力が突然消え失せる!変わり果てるんだ、純真さのない陰険で依怙地な劣等生に、もはや近寄りがたい退屈な小変人に、猫っ被りの背徳者に、男の子も女の子も、陰口を叩き、神経がささくれて、鈍物、パパやママとそっくりになる。やり損ねだ!齢十二にしてもうまったくの老人とほとんど変りなしとは!星たちはわれわりのいる廃墟や泥沼に、もんどり打って転落したんだ! 妖精の国の破壊だ。 どうしてなんだ? 思春期だからだって? 思春期こそいい面の皮! とんでもない! 入学したとたんにすぐさまよってたかって仕つけられ、いきなりどやしつけられるからだ、大掛りな若さの切断者たる学校が、子供たちの翼を、大きくさらに大きく拡げてやる代りに、切り取ってしまうからだ! 学校はどの子供だってうんと褒めてやったりはしない、切断するんだ、去勢するんだ。学校は翼ある人間や、踊る魂を産み出したりやしない、学校は人目につかんドブの中にころがってる食い物とか、油じみた汚水に塗れたごみ箱みたいな、もはや這いつくばることにしか興味を持たん、卑屈な下等人間を製造してる。 1941年に書かれていて、さらにフランスの事なので、日本とも現代とも違うかもしれませんが、今の時代でも言えてるなあと思えた箇所が多々ありました。 フランスでもそうだったのか!と思いました。 特に日本では、皆が平均的である事、同じである事が求められて教育されている気がします。 「出る杭は打たれる」ってやつですね。 さらに引用します。 大衆の趣味はまったく間違っている、決定的に間違っている、贋物の方に、紛い物の方にと向かうんだ、豚が真っ直ぐに、確実にトリュフの方に行くのと同じ具合だ、倒錯した無謬の本能に導かれて、偽りの偉大さに、偽りの力、偽りの魅力、偽りの美徳、偽りの恥らい、偽りの人、偽りの傑作、要するにありとあらゆる偽りに向かうんだ、飽きもしないで。 どうしてこんな破局趣味を持つようになったんだろう? 一にも二にも学校から来てるんだ、初等教育からだ、美辞麗句づくめの不自然な堅苦しさや、お説教ばかり書き留める部厚いノート作成によ、熱狂や、人間本来の創造する喜びの、サボタージュから来てるんだ。 くどくど繰り返して詰め込み教育をしたり、無味乾燥なごたごたした知識をガブ飲みさせる学校は、われわれを最悪の状態に陥れてしまう、自然や波動に対して、永久に顔向けできない存在にしてしまうんだ…… 日常でも、私たちは偽りのものを素晴らしいと思い込まされ、そうじゃないという見方は馬鹿にされ排除されますよね。 芸術作品の良さを、自分の目では分からない人って多いです。 自分の感覚ではなく、誰かが素晴らしいと言うから、専門家が良いと言うから、世間で認められているから、良いものだと思い込んでいる人たち。 これのどこが良いのかわからんなあ、と思いつつ、世間で認められている物を良く無いと言う勇気がなかったり。 偽物の美は廃れます。 一時期だけ流行って忘れ去られた物ってたくさんありますよね。 ラッセンはお笑い芸人によって思い出されたけどヒロ・ヤマガタってどこ行った?(笑) 本当に良いものだけが何10年何100年経っても残っています。 そして「詰め込み教育」!! 暗記暗記暗記、大事な時間をこんな事に使わされてるんですよね。 夏休みの宿題も無い方が良いと、私は思います。 さらに引用です。 子供の中に潜んでいる芸術家を殺すには、<授業計画> で武装した教師たちが長年に亙って死にもの狂いで頑張らなきゃならないんだ。ひとりでにそうなるんじゃない、<学校> がその目的のために機能してるんだ、学校ってのは一点のしみもない無邪気さを、自然に溢れ出る喜びを拷問にかける場所なんだ、小鳥を縊り殺してるんだ、死の悲しみを製造しては早ばやと取り囲んだ壁という壁から滲み出させてるんだ、最初の社会的不運なんだ、いたる所にしみ通って生きる喜びを永遠に窒息させて殺してしまうネバネバした塗料なんだ。 この「学校」に関してのくだりでは「ユダヤ」の文字はほとんどなかったように思います。 でもやはり、こういう学校の姿もユダヤにやられているし、だからこの『苦境』に書かれているのでしょう。 この記事↓↓↓に「ゴイムをバカにする計画」の所のページの画像を貼ってますが… シオンの議定書その3 ー四王天延孝『猶太思想及運動』よりー 以下のように書かれています。 思想を屈従させる方式は視覚教育と呼ばれるもので既に行われている。この方法はゴイムの間にすべての脳の働きを無くして物を考えないで理解する為には見ようとする従順な動物にする。 フランスでは、我々の最良の手先の一人たるブールジョア氏が既に視覚教育の新計画を広告した。 この「学校」に関しての頁は、セリーヌの子供たちに対する愛、善良な人柄がよく表れていて、好きな箇所でした。 トロワポワン(……)もあまりなくて読みやすかった気が😅 次回は『苦境…他』の『他』を書く予定です。 頁の画像など、こちらのTwitterのスレッドからご覧くださいませ。 吉乃黄櫻Twitter──苦境…他── クリックよろしくデス☺️ ケーキ予約しようか悩む〜〜 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 14, 2020 09:00:06 PM
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