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カテゴリ:読書
《ジョン・ゴールトの世界》の碑文に、以下の事が書かれています。
己の人生とその愛によって私は誓う 私は決して他人のために生きることはなく 他人に私のために生きることを求めない 一見どーゆーこと? と思う文だと思うのですが、小説を読むと意味がよくわかります。 人は他人のために生きるべきだという呪縛にかかっている点があると思うんです。 ジム・タッガートやハンク・リアーデンの家族が間違った非難ばかりしているのが、小説からわかるでしょう。 そこから、この碑文の意味がわかると思います。 諸君が夢にみた世界は勝ちとることができ、それは存在し、本物であり、実現可能であり、諸君のものなのだから。 だがそれを勝ちとるには諸君の完全な献身が必要であり、諸君の過去の世界、人間が他人の喜びのために存在する生贄であるという教義とはきっぱりと決別しなければならない。 ジム・タッガート達の政府は、現実での支配者層ディープステート側だと言えると思います。 しかし、ちょっとマヌケだったり、滑稽に描かれている事で、この小説全体が明るい感じになっていると思います。 レビューをいくつか見たんですが、この小説がNWOだと批判的に書いている記事がありました。 そんな訳ねーだろと思いますよ。全く逆ですよ。 そして、今お読みになる事をお勧めします。 この小説は、これからされそうになっている世界の否定であり、奴隷になる事の否定です。 何も生産せずに生産者から掠め取る者達への批判であり、強者が常に弱者の為に働き与えろという政府の否定です。(弱者を見捨てろという意味ではありません) これはキリスト教の教えの否定であり、生贄になるなというユダヤ教の否定であると私は思いました。 渡米後にハリウッドの仕事をしていたアイン・ランドですが、終盤のジョン・ゴールト救出劇はハリウッド映画のようで、ちょっと笑える所もありました。😁 訳者あとがき ロシアで生まれたアイン・ランドは、1917年の十月革命を経験し、生活を破壊されています。 ランドは共産主義のイデオロギーを嫌悪したと「あとがき」に書かれています。 渡米したランドは、ルーズベルトのニューディールに代表される社会主義的政策を危惧し、経済理論を学習しました。 『肩をすくめるアトラス』は酷評もされましたが大ベストセラーになり、財界人や軍人にも愛読者が多かったそうです。一部引用します。 彼女の思想はアカデミックな世界においても文学界においても異端扱いされ、政界では宗教を否定したために保守派から敬遠され、過激な資本主義のためにリベラルから嫌悪され、極端であるためにその中間からも疎まれ、居場所はなかった。 そうでしょう! 聖書が絶対の世界で受け入れられる訳がないんです。 この反応こそが、ランドが正しい事の証明だと私は思います。 何故なら、本当は聖書こそが《悪》だからです。 なので、ハードなクリスチャンばかりのトランプ政権が愛読しているというのは、どうもおかしいと思うのです。 もうひとつ引用します。 ラッシュのアルバム『西暦二一一二』が一九三八年のランドの短編『賛歌』(Anthem) からインスピレーションを得たものであることはよく知られている。 そうなんですね! 私は最近はフツーに聴けるようになったんですが、以前ゲディ・リーの声が苦手でラッシュはあまり聴いてこなかったんです。 ダンナがめちゃファンです。 ラッシュは海外での人気が高く、日本ではイマイチな感じですよね。 ベースの人は何故か歌えてキーボードも弾けるマルチな才能ある人が多い気がします。ゲディ・リーがまさにそうです。 クリックよろしくデス☺️ CARMILLAのアルバムもよろしくお願いします\m/ (ミ`∀´) \m/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 2, 2021 04:15:32 PM
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