テーマ:世界陸上05(10)
カテゴリ:注目☆
男子マラソン、尾方さん銅メダルおめでとう!
「足にきてたんで、前は追い掛けなかった」と言ってられたけど、全然そんな風に見えないくらい快調な走りでした。 金メダルを期待された高岡さん、途中29キロくらいからガリブらがスパートかけて、32キロくらいだったかから、すこーしずつ遅れていって8位くらいになって、 「うーん、メダルは難しいかな~」 なんて思ってたのに! 尾方の3位争いを追っているカメラの端に、高岡さんの姿が! 映っていないところで猛然と追い掛けていたんですね!!! あの瞬間、ものすごく感動しました。 織田さんも「鳥肌が立った」と言ってられたけど、ほんと!! 結果は4位だったけど、 解説の瀬古さんが、「(金メダルを)最初から狙っていったからこその結果。(3位と4位は)その違いです。本当によく頑張った」と仰ってて、はっとしました。 そうなんだなあ。本当に、いけるかいけないか、ギリギリのところを突き抜けていかないと、金メダルはとれないんだ。 守っていてはとれないものなんだ。 男子4継の決勝も、 3走の吉野さんとアンカーの朝原さんのバトンがうまくいかず、8位に終わったわけだけど、 この決勝が始まる前、アメリカのバトンミスの話が出た時、 解説の伊東さんが、やはり瀬古さんと同じ様なことをおっしゃってました。 「しかし、丁寧に守っているだけでは、絶対に勝てないですから。 いけるかいけないか、ギリギリのところを、賭けていかないと。 ミスを恐れていてはダメ。 末続君も調子がいいとコーナーで膨らむ傾向があるけど、 それを気にせずに、思いっきり行った方がいいです」 そして、8位に終わった時も、 「バトンミスは、1位狙いで行ったということなんです。 攻めていった結果だということを・・・みなさんわかってあげてください」 と仰ってました。 やはり、勝負の世界には、われわれ見てる側からはわからない繊細な分岐点 ・・・それも分岐点が最初からあるのではなくて、 プロセスの中で結果として出てくるような分岐点があるんだな・・と思いました。 すごいです。 それから、男子マイルリレー! 結果はすっごく残念だったけど、あの大阪高校の金丸君はすごい! あの股関節と膝から下の使い方は、ちょっと見たことがない! これからが本当に楽しみです。 400メートルも層が厚くなってきて、そういう意味でも嬉しいですね。 【報道記事】 ★尾方銅! 男子マラソン復活だ/世界陸上 男子マラソンで銅メダルを獲得しガッツポーズする尾方(撮影・小沢裕) <陸上世界選手権>◇8日目◇13日◇ヘルシンキ 男子マラソンで尾方剛(32=中国電力)が銅メダルを獲得した。一時は8番まで順位を下げたが、粘り強い走りで後方から追い上げて2時間11分16秒で3位でゴールした。99年セビリア大会で3位に入った佐藤信之(旭化成)以来のメダルを日本にもたらした。ジャウアド・ガリブ(モロッコ)が2時間10分10秒で2連覇、日本記録保持者の高岡寿成(34=カネボウ)は2時間11分53秒で4位に入賞した。 尾方は追いかけなかった。その一瞬の判断が明暗を分けた。29キロすぎ、集団が動いた。前回覇者ガリブがスパート。アテネ五輪優勝のバルディーニ、高岡が続いた。尾方はグッと我慢した。「後半足にくる。1~2キロかけて追い上げればいい」。8番まで順位を下げた。 30キロをすぎて先頭集団が崩れ始めた。尾方は後方から1人ずつ抜いていった。31キロ付近で高岡もかわした。39キロすぎに単独3位に躍り出ると、そのままゴールまで駆け抜けた。「金メダルまでは追い上げられませんでした」。少し残念、でもうれしかった。 失敗を生かした。ガリブのスパートまで集団の最後尾を走った。「前はペースの上下動が激しいから」。03年の福岡。先頭集団のペースに過剰に反応して消耗して6位に沈んだ。アテネ五輪代表を逃した。苦い経験を大舞台で生かした。「彼は失敗も成功も無駄にしない。全部成長の糧にできる」と坂口監督は話した。 傷だらけの人生だった。山梨学院大2年で箱根駅伝優勝。アンカーの尾方はヒーローになった。その直後から走れなくなった。周囲の過度の注目からストレスを起こし、全身脱毛症を患った。中国電力入社後も五輪選考レースに2度敗北。「あの苦労があるから我慢ができた」と言った。 99年、芳子夫人との結婚が転機になった。生活環境が変わったことで記録が伸び始めた。昨年11月には長男杏丞(きょうすけ)くんも誕生。責任感が加わった。直後の福岡でマラソン9戦目にして初優勝。「帰国したら息子にメダルをかけてやりたい」と笑った。 挫折を乗り越えてのメダル獲得。しかし、満足はしていない。「銅メダルは最低限。僕はもっと上を目指していますから」。07年世界選手権大阪大会で再びメダルを獲得して、08年北京五輪へ挑む。尾方の成功物語はまだ完結していない。【首藤正徳】 (日刊スポーツ) - 8月14日9時58分更新 ★高岡4位、終盤猛スパート/世界陸上 <陸上世界選手権>◇8日目◇13日◇ヘルシンキ 金メダルを期待された高岡寿成(34=カネボウ)は、4位に終わった。一時は8位まで順位を落としながら終盤に浮上。「4番手は今の力ではないですかね。頑張れたので、何番でもいい。いい夢を見ました」と話しながらも、メダルを逃して「悔しいですねえ」と本音も漏らした。 スタートから先頭集団で走った。28キロすぎのガリブのスパートにも、ついていった。「ついていかないと、勝てないと思った」。日本記録でもある2時間6分16秒は、参加選手中最高のタイム。狙いは金メダルだった。31キロすぎに遅れ、35キロでは8位まで落ちた。しかし、そこから粘った。 代表の最有力候補と言われながら、昨年のアテネ五輪は補欠。わずかな出場の可能性を信じて調整した。その経験が1年後の大舞台で生きた。失敗にも嘆かずに、前だけを見据える気持ち。それが「いいレースでした」と高岡自身が振り返る挽回(ばんかい)につながった。 「ずっと世界で勝負したいと思ってきて、やっとスタートラインに立てた」。高岡の気持ちは、まだまだ前向きだ。「これじゃあ終われない。もう1回、勝負したい」。この日のレースが、日本のエースにさらなる勇気と意欲を与えた。 (日刊スポーツ) - 8月14日9時58分更新 ★[ヘルシンキ 13日 ロイター] 陸上の第10回世界選手権は13日、当地の五輪スタジアムで男子400メートルリレーの決勝を行い、フランスが38秒08で優勝。日本(朝原、高平、吉野、末続)は38秒77の8位に終わった。トリニダードトバコが2位、英国が3位だった。 ★【ヘルシンキ=新宮広万】陸上の第10回世界選手権第8日は13日、ヘルシンキの五輪スタジアムなどで行われ、男子四百メートルリレー決勝で日本(末続、高平、吉野、朝原)は38秒77で8位に終わった。 男子千六百メートルリレー予選の日本(金丸、成迫、堀籠、佐藤)は失格。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 14, 2005 05:40:45 PM
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