J師匠とその仲間たち(その1)
S町M屋の釣行は、いつも決まったメンバー。会社の友人だが、特に釣りクラブを標榜している訳ではなく、むしろそういったしがらみが嫌いな面々。 J師匠・ババガレイけいじ・ハラちゃん・コマちゃんに不肖オニバン某を加えた5人組。年齢順に記載している。不肖オニバン某は、最年少。 朝の3時前、J師匠の愛車レガシィ(RFRB+フジツボ「レガリス」装備。)が爆音を立てながら近づいてくる。 当時、不肖オニバン某が住んでいた仙台市幸町のアパート前に迎えに来てもらうのが常であった。既にババガレイけいじが乗っている。ちゃんと缶ジュースを調達して。デカイ体に似合わず、めんこいところもある。 S町までは、およそ90キロ。一時間半の道のり。「今日はなじょだべ?(どうだろう)」「天気怪しくねぇか?」「昨日眠れねがったぁ。」など、ごくごくたわいもない会話。 S町に入り、お決まりのセブンイレブンで自分のエサ(朝・昼飯)を調達しながら、ついでにトイレ。これもルーチン。 M屋到着。店内は、この船宿の歴史を物語る「大物魚拓」がズラーっと並ぶ。マコガレイ、ヒラメ、ソイが中心。ちなみに、ネウ(アイナメ)は対象外。この宿では、ネウはあくまで外道なのである。 不肖オニバン某のヒラメ(この中では小さい部類に入る)が、丁度お勝手の入口に「暖簾」のように下がっている。 オヤジさん、オカミさんに挨拶し、エサの青イソメ1,500円分を購入、船着き場へ移動。既に船上では、船頭さん達が撒き餌の「シュウリ貝」をハンマー(のようなモノ)で潰している。「ザシュッ、ザシュッ」と小気味良いリズムに乗った音を立てながら。つづく・・・*写真は、M屋で暖簾と化している魚拓と同じモノ