三塁打
チビ太郎のスポ少活動、一昨日は練習試合でした。
第二試合、第三試合にそれぞれ先発も一打席ずつだけで、結果は“空振り三振”と“キャッチャーフライ”、またしてもヒットは出ませんでした。
そして昨日の練習、午前中をBチームで過ごしていましたが、午後の途中からAチームのシートバッティングに呼ばれて参加です。
父兄の応援練習も兼ねており、応援歌と太鼓が鳴り響く中、打席に入ります。
Bチームの子の面倒見補佐をしていたオイラは、遠目かつ心の中での応援となります。
第一打席、エースの投球にびびって見逃し三振に倒れます。
後にチビ太郎に聞くと「ボールと思ったのに・・・」とのことですが、所詮言い訳、手を出せない彼の負けです。
数人挟んで最後のチャンスの第二打席、オイラは見逃してしまいましたが、何球目かをレフト側へ大ファールしたようです。
ここで何かの予感がしたのかもしれません、オイラはBチームのみんなに謝って練習を中断、しばし見守り態勢に入ります。
すると、Bチームの子たち、チビ太郎に声援を送ってくれます、父兄の応援歌にあわせて。
(とーちゃん泣きそう・・・)
そして、ファールで粘ってフルカウントに持ち込みます。
最後の一球、エースの投じた球を渾身の力で振りぬくと・・・“カキーン”と芯で捉えた当たり、三塁手の頭上を越えてレフト線を破る鋭い打球が飛んで行きました!
決して足の速い方ではないチビ太郎、Bチームのみんなと父兄の「回れ、回れ~」の大声援の中、必死にダイヤモンドを駆け巡ります。
到達した塁は三塁、会心のスリーベースヒットです!
とーちゃん、マジで泣きそうになりました。
父兄の皆さん、声援に一息つけると一斉にライト後方にいるオイラに視線を寄越します。
帽子を取って、深~くお辞儀を返すと、歓声やら笑いやらが起きます。
オイラ達親子にとって、生涯忘れられない日となりました。
人生初のクリーンヒット、しかも長打です。
日々の練習、打撃フォームの改良、打席での佇まいと心得、早出特打ちと二人三脚で取り組んできた成果、その一端が出たものと思います。
もちろん皆さんの声援のおかげでもあり、エースも本気投球ではなかったに違いないでしょうが、結果が伴ったことは彼自身の頑張りもあるハズです。
『練習は嘘をつかない!』
また頑張ろうね、チビ太郎!