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せーぐる

せーぐる

2008年10月18日
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カテゴリ:コラム
みなさん、おひさしぶりです。
せーぐるでございます。
生きております。


しばらく放置していたこのブログですが、コメントやトラックバックや掲示板に、不適切な気書き込みが増えているんですね。
最近は、ブログの60%はネット上のゴミである、という報告がどこかにもありました。
うちのブログも、ネット上のゴミになっていないとも限りませんが・・・。

さて、久しぶりに更新します。

といっても、結構、深刻な話をするかもしれません。

メディアを騒がせている「食の安全性」のこと、みなさん、気になりませんか?
なぜ、現在の「食が安全でない」か、考えたことがありますか?

簡単な話です。
日本人にとって、大切な日本の食が、ぞんざいに扱われている。
ただ、それだけです。

私は「地産地消」というキャッチフレーズは好きでないのですが、それが食文化の本質だとは感じています。
食べ物というものは、本来、目の届く範囲、手の届く範囲のものを食べるのがよいとされています。昔の人は「七里のものを食べるのがよい」と言っています。七里とは現在の距離で約30キロ弱。だいだい、それぐらいの地域の食品が、その土地の人にあった食品だと言っているわけです。

さて、私の生業であります「パン」ですが・・・。
元が「小麦粉」であるため、まず、その七里がむりっぽいですね。
塩、砂糖、イースト、もそうなのかもしれませんね。
じゃ、パンは日本の食文化に適していないのか?という疑問が生まれます。

私はその通りなのではないか、と感じています。

日本のパン食は、戦後のアメリカからの大量の小麦の配給によって成り立っていました。
現在のパン市場の原点はそこにあります。
大量の小麦を、オートマチックに、大量のパンに・・・。
それが、現在の約4分の3に達する大手のシェアにつながるわけです。

それでも、志の高いパン屋が日本中にあります。
だから、世界中探しても稀な、うまいパンが食べられるわけです。
しかし、その素材は、世界中から集められていたりします。

それが、本当に「日本のパン」なのでしょうか?
私にはそれが疑問に思えて仕方がありません。

消費者が求めるものが、正解なのか?
生産者が望んでいるものが、正解なのか?

どちらが正しいのかは、私にはよくわかりません。
それは、個人個人が決めてよいことだと考えています。

ただ、確実に言えることは、日本人は長い時間をかけて、小麦ではなく、米を愛してきたことです。

世界史で見ればパンは約4000年の歴史を持ちますが、日本のパンの歴史はたかだか100年ちょっとです。

しかし米は、弥生時代には栽培されていたと聞きます。
だからこそ、神に米や酒(日本酒=米から作る酒)を捧げるわけです。

だからこそ、もういちど、日本のパンのありかたを考えてみるのも、大切なことなのだと思います(まちがえても、米のパンをつくる、という意味ではありません。言語道断です)。

それが、私たち自身の食生活を正しくするために、必要なことなのではないでしょうか?
なんとなく、食生活を正しくすると、社会も正しくなりそうな気がしませんか?

現在の私たちの食生活は、かなり混乱した状態です。
無国籍に近い食事をし、食品自給率も40パーセントあたりをふらふらしています。
現状からいきなりは不可能ですが、本来は、自然に即した食生活で生活することがベストですし、それに近い形にもっていくのがベターです。

そうするためには、現状にいろいろと問題があることに気がつくことでしょう。
その問題に気がつくことが、大切なのです。

そして、すこしでも、その問題を解決することが、日本の食生活、ひいては日本を日本らしい国にしてゆくことになるのではないでしょうか?

私は、最近、そんなことを考えながらパンを作っています。
お客様に喜ばれるパンを作る仕事を誇りに思っています。
安心・安全なんて、あたりまえ。だって、喜んでもらいたいんだから。
私は、自分の技術と知識と経験を踏まえて、パンを作ります。
しかし、それが日本の食文化にはなりえないことを踏まえて、あえて進む道です。

だから、私生活では米を大切に食べています。娘と一緒に。家族と一緒に。

娘にはパンも好きになってもらいたいですが、日本人として長年愛され続けてきた米を大切にしてほしい。そうすることで、食べ物の大切さを感じてほしい。そう思います。

「実るほど・首を垂れる・稲穂かな」

この言葉が日本人の精神を表わしていると、私はよく感じています。

このすばらしい国のために、私たちは、まず、自らの国を知らねばなりません。
国と言いましたが、住んでいる地域のことから、知っていく。
もっと小さく、家族から知っていく。
そして、自分自身から知っていく。

そんなことが、大切になってくるのではないのでしょうか?



もうこのブログを更新することはないでしょう。

なぜ最後にこんなことを書いたのでしょう?
私は、このブログに訪問される方に、もう一度、真剣に「食」について、考えてもらいたいと思ったから・・・。


皆様の幸せを祈りつつ、筆を置かせていだだきます。





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Last updated  2008年10月19日 18時59分36秒
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