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カテゴリ:作詩・物語
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いつもと違う道 いつもと違う風 ひとりぼっちのうさぎは 新しい道を知りました 新しい森を知りました 木々がざわめきます 「君はなにをしているの?」 「私は・・・答えをさがしているの」 「何の答えなんだい?」 「私がひとりぼっちな理由」 木々は答えます 「君は自分をひとりぼっちだと思っているの?」 「だって ずっとひとりで生きてきたんだもの」 うさぎは言いました 「本当にずっと ひとりだったの?」 「まわりも見ないで 同じ場所から動かないで、 君がひとりぼっちなのは 君のせいなんじゃないのかい?」 うさぎは 答えることができませんでした 木々の言った通りでした 自分はひとりだからって 同じ場所から動くこともしなかった 空を見上げても まわりを見渡すことなんかしなかった ひとりぼっちだと思って それがあたりまえだと思って 他の声に耳を傾けることもしなかった 木々はこんなに話しをしているのに 小鳥はあんなに歌を歌っているのに 水はこんなにも曲を奏でているのに・・・注:レイの自作の物語です。転載・盗作・転用は禁止します お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.28 14:28:12
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