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カテゴリ:作詩・物語
◆◇◆◇3◆◇◆◇
うさぎはいつのまにか 大きな湖にいました。 湖の中から声が聞こえました 湖の主 竜神の声でした 「何を求めてここに来たんだい?」 「答えを・・・」 うさぎは答えました 「お前はもう 答えをもっているじゃないか」 淋しがりやのうさぎは ずっと昔はひとりぼっちではありませんでした でも たくさんの仲間たちに取り残されて 淋しさを隠すために 自分の周りの全ての言葉を 聞こえないように生きてきたのでした 聞かないように生きてきたのでした 「お前はもう 自分はひとりぼっちじゃないって 思い出したじゃないか」 たくさんの仲間の裏切りに 他人を信じられなくなったうさぎは 自分の殻に閉じこもって 自分はひとりで生きているんだって 思いこんでいたのでした 淋しがり屋のうさぎは そうしないと 生きて行けなかったのでした 注:レイの自作の物語です。転載・盗作・転用は禁止します お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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