認認介護
祖母の部屋は4人部屋です。今日、祖母の隣のベッドに新しくお婆さんが入って来られました。傍には杖をついたお爺さんが付いておられます。ベッドから動けないお婆さんの世話をされているようですが・・・・・聞くつもりはないのですが、カーテン1枚で隔てただけですので、二人の会話が聞こえてきます。お婆さん 「喉が渇いた。お茶が飲みたい。」お爺さん 「そんな贅沢は言っちゃあいけん。」お婆さん 「何で?何でお茶がダメなん?」お爺さん 「あんたはわしが世話するのが気に入らんのか!」どうやら二人とも多少認知症があり、症状の軽いお婆さんが病気で入院して寝たきりになり、耳と足が悪く理解力がかなり落ちているお爺さんが世話をされているようです。二人の会話がちぐはぐでかみ合わず、同じ会話がループして長い時間延々と言い争いが続きます。祖母は「何喧嘩しとるんか?」と私に尋ねますが、「私にもよう分らん」と答えるしかありませんでした。認知症のお年寄りどおしが介護をすることを「認認介護」と言うそうです。この会話が家庭でもずっと続いているのか・・・・可哀そうだな・・・医師の説明も看護師さんの指示も理解できないんだろうな・・・・・私も主人との将来を想像してちょっと不安になりました。