リフト浴槽に入りました。
母は相変らず眠り続けています。声をかければ返事はしますが、すぐにイビキをかいて眠ります。母の意識はふわふわと夢の中のようでした。まぶたはピッタリくっついて糸のように見えます。私は母のまぶたを指で開いて時々目薬を点します。昨日は薬疹のような湿疹が体中に見られ、まだまだ心配な状態の母・・・・でも、今日は寝たきりの人用のリフトを使ってお風呂に入れてみることにしました。以前は車椅子のまま入る機械浴槽を使っていましたが、今は座位が保てず溺れる可能性があるので、寝たままの状態で入れる機械浴槽を使うことになりました。施設にもよるんでしょうが、ここはいろんな浴槽があるので、その点は病院よりも良いな・・・って思います。お湯で体を温める・・・・4年前に母が寝たきりになった時に最初に始めたのが「足浴」でした。(もうダメかも・・でも何かしてあげたい・・)と思いながら始めたことでしたが、それがきっかけでドンドン回復していきました。糖尿病は血流が悪くなっていきますので、症状や体質にもよるとは思いますが、母には温めることが良かったんだと思います。(今度も良い兆しがあれば良いが・・・)と願いました。入院してから体を動かさずにベッドに寝たままだったので、体が固まってしまい少し動かしても「痛い!痛い!」と叫ぶ母。病院のリハビリの先生も看護師さんも扱いに困っているようでした。施設に戻ってもオムツ換えの度に、「痛い!やめて~」と言って職員さんを困らせています。でも今日は、ベッドからストレッチャーなどに移る時には「痛い!」と叫びますが、それでも「お風呂はどうだった?」と訊くと「気持ち良かった~」と目をつぶったまま微笑みました。お風呂が大好きな母の久しぶりの笑顔を見て、父も私もホッとしました。