11月の誕生日会
今日は11月生まれの方の誕生日会がありました。特養施設で毎月行われる誕生日会。今日は11月生まれの方の誕生日会が行われました。全部で6名。最高齢は96歳の女性です。母は74歳。一番若いです。親子ほどの年齢差があるのに同じところに居るんです。もし介護していたら老老介護もいいところですねぇ。食堂に使っているホールに特養とケアの入所者・家族・職員が集合して、誕生日者は前に並びます。(この時は職員の手によってちょっとだけお化粧してメイクアップしている人もいます。)最初に誕生日者の紹介があり、プレゼントが渡されます。プレゼントは家族が用意したり、家族がいない人は職員が用意します。プレゼントを渡すのは家族か仲の良い入所者です。プレゼントを受け取った後、それぞれマイクを手渡されて挨拶をします。普通は「ありがとうございました。」とお礼の言葉ぐらいで終わりそうなものですが、皆さんマイクが大好きなようで、歌を歌いだす人や桃太郎の昔話を始める人・感極まって泣き出す人などさまざまな人がいるので、なかなか先に進みません。職員も困り顔です。私も母の所にプレゼントを持って行ってマイクを向けられました。さすがに歌は歌いませんでしたが、職員さんや入所者さんに日頃の感謝を言いました。でも、アガリ症で人前で話すのが大の苦手な私、しどろもどろで顔もあげられません。次にマイクを渡された母のほうが私よりずっとしっかりした口調で、職員さんの献身的な介護に感謝の言葉を述べていました。挨拶が終わると誕生日者は場所を移動してボランティアの方による余興が始まりました。今月の余興は紙芝居です。その後に同じ方による人形劇でした。感想は・・・・相手が幼稚園児だったらかなりうけただろうな・・・って思います。紙芝居はコックさんが出てくる話だったのですが、「皆で大きな声でコックさんを呼んでみましょう!せいのーコックさーん!」って言われるのですが、特養のお年寄りには掛け声をかけるのはちょっと難しいところがあって、ほとんど反応がないので職員さんの声だけがむなしーく聞こえます。認知症の方で常に「はーらがへって、ぺっこぺこー♪」って言うお年寄りがいて、その方が偶然タイミングよく言ったので、それがコックさんの話とマッチしていて皆にうけていました。人形劇も「誰のたまご?」って劇でいろんな動物がたまごの持ち主を探すお話なんですが、これもお年寄りには厳しいものがあります。ボランティアで来て頂いて、とてもありがたいしこんなことを言ったら叱られるかもしれませんが、お年寄りは認知症などがあっても幼稚園児ではありません。できれば普通に接していただきたかったです。紙芝居は昔なつかしい月光仮面とか鞍馬天狗とかだったらうけたんじゃないのかな・・・人形劇も浄瑠璃のようなものだったら、もっとうけたんじゃないのかな・・・って思いました。でもこれも私だけの感想ですから、お年寄りがどう感じているかはわかりませんが・・・