テーマ:美術館・博物館(1559)
カテゴリ:せいなるくらし
風邪がなかなか良くならない。
今日もげほげほと咳をしながら出張へ。 小二の娘も体調を崩し学校を休む。 ずっとぐずぐずと熱が出ていると思ったら、今日病院に行って娘が肺炎と判明。 ショックです。。。 実は明日、家族でぜひ出かけたいところがあったのです。 それは、横浜美術館で開催される「甲谷匡賛(こうたに・まさあき)作品展」。 甲谷匡賛さんは私の知人の夫さんで、2002年にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発病された方。 ALSとはすべての運動筋が次第に萎縮し、最後には呼吸もまばたきもできなくなる、原因も治療法も解らない難病。現在の病状は会話不可、四肢・体幹機能はほぼ全廃の状態とのこと。 つまり、からだはまったく動かない状態でも、感覚や思考状態はまったくクリアな状態とのこと。 「痛い」「かゆい」「つらい」といくら感じでも、それを周りに意思表示するすべがない。 そんな病を持ちつつ、二人の息子さんたちに、「できないことではなく、できることに集中して生きる姿を伝えて生きたい」という、甲谷さんの作品展です。 甲谷さんとは直接お会いしたことがない。 でも彼のパートナーであるSさんとは、昨年夏に知り合った。 神谷美恵子のような崇高さと、吉本興業のようなオモロサを兼ね備えた素敵な女性である。 難病の夫を支えながら子育てをし仕事をする彼女は、言葉では表せない大変さがあると思う。 でもちっともその苦労を声高にアピールしないし、恨み言も言わない。 むしろ、ユーモアと誠実さで軽やかに、しかし毅然と生きる姿が印象的だ。 世の中には、なんて素敵な人がいるのかと思う。 明日は娘の看病に専念しよう。 でもかならず来週までには、家族と共に展覧会に足を運ぶつもりである。 子どもたちにも、ぜひ彼とそのご家族の生きる姿勢と、病床から生まれた作品たちを見てもらいたいからだ。 「甲谷匡賛(こうたに・まさあき)作品展 A-LSD!」 ~ALS(筋萎縮性側索硬化症)の病床におけるHIGHな出来事 は、11月23日~12月3日横浜美術館アートギャラリー1にて開催中です。 興味のある方は、どうぞ足を運んでみてください! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[せいなるくらし] カテゴリの最新記事
|
|