テーマ:美術館・博物館(1559)
カテゴリ:せいなるくらし
甲谷匡賛(こうたにまさあき)氏の作品展に出かけた。
ALSという病名から想像する、体が動かない・不自由・絶望・・・というような、見る側の勝手なイメージを覆す世界であった。 あざやかな色たち。 自由で柔軟で、くすっと笑えるユーモアのある世界。 しかしそれは、決して能天気な笑いではない。 真っ赤な色の阿弥陀様。 黄色いイエス様。 つきぬけるようなブルーの宇宙。 「かなしみには普遍性がある」 と、あるTVのドキュメンタリストが言っていたことを思い出す。 九州の地方局で、水俣や炭鉱や在日として生きる人たちをずっと撮ってきたそのドキュメンタリストは、現在パーキンソン病と闘っている。 ギャラリーの中で流れていた甲谷さんの映像と詩の朗読を、椅子に座ってじっと味わう。 「必要なことだけ起きている。」(2006.08.28 の甲谷さんの日記より) という言葉の深さを、消化しきれないまま家に持ち帰った。 甲谷匡賛(こうたにまさあき)「ALSな日々」のサイト で彼の日記を読むことができます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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