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清掃生活 * seinarukurashi

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2006.12.04
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カテゴリ:せいなるくらし
「今から俺がきくことに、正直に答えて」

と、息子(小5)が言う。

いつになく思いつめた様子である。
なにかとおもったら、つまりこういうこと。

「サンタさんは、本当にいるのかいないのか」

問い詰める彼の目は、真剣そのものであった。

今日学校で、
「俺、サンタさんに何頼もうかな~!」
と息子が何気に言ったところ、周りにいたクラスメートたちに、ことごとく言われたそうだ。

「サンタさんって、親なんだよ~!サンタなんて、ほんとうはいないんだよ~!」

あまりに真実味あふれたその言葉に、彼はショックを受けていたようだ。

「俺、本当のことが知りたいんだよっっ!!!」

と私に何度も詰め寄る。
その場には下の娘(小二)がいたので、私は「あとで教えてあげるね」と言ってなんとかごまかした。

さて、下の娘が寝てしまった後で、私は息子にそっと声をかけた。

ほんとうは、サンタさんの正体は、ママとパパだったってこと。
きみの喜ぶ顔がなによりもうれしかったということ。
そして、サンタさんの正体を知ってしまったということは、もう君は、大人の仲間入りなのだということ。

息子は黙って話を聞いていた。

「ショックだった?」
ときくと、
「ううん。なんとなくそうじゃないかなって思っていたから」
とのこと。

でもひとつだけ約束してもらった。
下の娘はまだサンタさんを信じているから、夢を壊さないでいてほしいということ。
そして今度は君が、妹の喜ぶ顔を見るために、サンタさんがいるかのように演技する番なんだよって。

息子は、「うん」と言っていた。

なんでもないことのようだけど、きみが大人になっていくことを感じて、私は感慨深かったのだ。







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Last updated  2006.12.05 00:50:00
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