テーマ:小学生ママの日記(28703)
カテゴリ:せいなるくらし
「今から俺がきくことに、正直に答えて」
と、息子(小5)が言う。 いつになく思いつめた様子である。 なにかとおもったら、つまりこういうこと。 「サンタさんは、本当にいるのかいないのか」 問い詰める彼の目は、真剣そのものであった。 今日学校で、 「俺、サンタさんに何頼もうかな~!」 と息子が何気に言ったところ、周りにいたクラスメートたちに、ことごとく言われたそうだ。 「サンタさんって、親なんだよ~!サンタなんて、ほんとうはいないんだよ~!」 あまりに真実味あふれたその言葉に、彼はショックを受けていたようだ。 「俺、本当のことが知りたいんだよっっ!!!」 と私に何度も詰め寄る。 その場には下の娘(小二)がいたので、私は「あとで教えてあげるね」と言ってなんとかごまかした。 さて、下の娘が寝てしまった後で、私は息子にそっと声をかけた。 ほんとうは、サンタさんの正体は、ママとパパだったってこと。 きみの喜ぶ顔がなによりもうれしかったということ。 そして、サンタさんの正体を知ってしまったということは、もう君は、大人の仲間入りなのだということ。 息子は黙って話を聞いていた。 「ショックだった?」 ときくと、 「ううん。なんとなくそうじゃないかなって思っていたから」 とのこと。 でもひとつだけ約束してもらった。 下の娘はまだサンタさんを信じているから、夢を壊さないでいてほしいということ。 そして今度は君が、妹の喜ぶ顔を見るために、サンタさんがいるかのように演技する番なんだよって。 息子は、「うん」と言っていた。 なんでもないことのようだけど、きみが大人になっていくことを感じて、私は感慨深かったのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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