カテゴリ:せいなるくらし
例年通り、「どたんばになって」お雛様を飾る。
「今から飾ってもせいぜい5日しか見れないし、今年はいいかな」 なんて考えがふとよぎったりする。 しかし、断固として飾りました。 だってこれは、亡くなった父が私の娘のために買って贈ってくれたお雛様なんだもん。 そう思ってからふと、「ん?」と首をひねる。 父が亡くなったのは、下の娘が生まれる前。 ということは、贈ったのは父ではない。 え~っと、ではどなたが・・・(しばし思考停止) そうだ。 八女に住んでいるおばさん(父の姉)が贈ってくれたのだった。 当時は事情があって父とのことで確執があり、私はおばさんのことがとても苦手だった。 お雛様を贈ってくれたときも、正直言って 「こんなに大きなもの、せまいうちで飾れるわけないじゃない!困ったなあ」 と、迷惑がっていたのです。 今思うと、なんて傲慢で、罰当たりな私。 これは死んだ父が、おばさんを通して贈ってくれた娘への贈り物なのに。 そのおばさんは今、脳梗塞で倒れ闘病中である。 昨年のブログを見ると、お雛様を聖なるご一行様だと書いている。 1年前は、ただただ人形たちの華やかさに神聖なるものを感じていたのだけど、今年はかなり感じが違う。 あのお雛様が「聖なるご一行様」だと感じるのは、それは亡き父が天から贈ってくれた祝福だからだ。 生きているときも死んでからも、いつだって私のことを助けよう慈しもうとしている父の気持ちを、お雛様は届けてくれる。 こんなに愛されて大事に思われていることを、父が生きているときにはまったく知る術がなかったのだ。 (お父さん、親不孝な娘でごめんね)…そんなことをお雛様を目の前にして懺悔していると、お雛様はじっとこちらを見て、「もうとっくにゆるしてるよ」とおっしゃった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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