カテゴリ:せいなるくらし
忙しい日々はまだ続いている。
そういえばしばらく休みをとっていないなあ。 家事も停滞して、家の中に「荒れ」が目につきはじめている。 お盆の季節だというのに、わが家は季節感を感じる間もなく、目の前の仕事で手一杯である。 昨日もくたびれて、ひとりだけ遅めの夕食を食べていたときのこと。 同居しているばあちゃん(私の実母)が、私の娘に「おだんごつくろう」と誘っていた。 「お盆には、こうやっておだんごをつくって、仏様におそなえするんだよ」 と、老いた母は私の娘を誘って、台所に並んでおだんごをこねはじめた。 後ろから見ると小三の娘は、いつのまにか80近い私の母と同じくらいの背丈である。 そこに「俺も~」と言って、小六の息子も加わる。 彼はもうとっくに、おばあちゃんの背丈を追いこしている。 そういえば、私も小さい頃、お盆の時期には母とよくおだんごをつくった。 並んでおしゃべりしながら。 そしてできたおだんごは、御先祖様に御供えしたものだ。 もうはるか昔の話。 下の娘が生まれる頃に、彼女(私の母)はわが家にひとりでやってきた。 遠い田舎から、大都会東京へひとり娘を頼って。 ひとり娘(私)は、母に親孝行したかった。 しかし。 一緒に暮らして、うまくいかなかった。 老いた母とひとり娘はそのまま、8年が過ぎてしまった。 お互いにどうしていいのかもわからず。 昨夜、私の子ども達と並んでおだんごをつくる母の後ろ姿を見て、ふと思った。 彼女はこのためにうちに来てくれたのかもしれない、と。 こんな尊いお仕事をするために。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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