テーマ:本のある暮らし(3286)
カテゴリ:せいなるくらし
先日、「道でばったり」というタイトルの日記を書いたとき、ああそういえばと思い出した詩があった。
みちでバッタリ 出会ったョ なにげなく 出会ったョ ・・・と始まるその詩。 作者は、12歳でこの世を去った岡真史さん。 (「ぼくは12歳」・ちくま文庫) そういえば、と書棚の奥をあさると、父親の高史明さんの古い本が続々と出てくる。 (すべて夫の本なのだけど) 私は、高さんがお書きになった文章が好きだ。 特に、彼が語る「歎異抄」のお話、「歎異抄」との出会いの物語が。 以前高さんが新聞で「いじめ」についてお書きになった文章を、今でもよく覚えている。 そこには、こう書いてあった。 「命は一つだから大切なのではなく、君が家族や友人たちと、その足がふみしめる大地でつながっている存在だから貴重(きちょう)なのです。 切羽(せっぱ)つまった時こそ、足の裏の声に耳を傾けてみてください」 <朝日新聞2006年11月22日掲載> (現在asahi.com「いじめられている君へ」で全文を読むことができます) 人はひとりぼっちで生きているのではない。 たくさんのいのちと大地でつながっていることを、どうか思い出せますように。 そして子どもたちが、そのつながりを思い出せる子に育ちますように。 来週、息子が12歳になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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