カテゴリ:せいなるくらし
念願の第一番札所・霊山寺(りょうぜんじ)に行ってきました。
人はほとんどおらず、お作法もよくわからない私としては、以前本で読んだ知識を思い出しながら、手と口をお水で清め、本堂へ。 実は前日の夜、私は今日の日に備えて、考えていたことがあった。 それは、お願い(お祈り)することはひとつだけにしよう、ということ。 あれこれ考えていたが、実際にやってみると己の願いをひとつに絞るのは至難の業であった。 こうでありたい、ああでありたい、こうなりますように、こうできますように。 私の願いは限りなく、自分の欲の深さを思い知ったのであった。 なんとかひとつにしぼり、霊山寺に立った私。 売店で買った経本を手にし、般若心経を唱えてみる。 (な…なんかはずかしい♪) しかし心が落ち着かない。 そのまま手を合わせお参りしてみたが、ひとつにしぼったはずの「お願い」をしているうちに、「なんかちがうぞ」という思いでいっぱいになる。 そのままお堂の中をぐるぐるとめぐってみた。 お遍路姿をした若い夫婦がやってきて、二人で般若心経を唱えている。 その横で、質素な身なりのおばあさんが、一心に手を合わせている。 もういちど、手を合わせてみる。 「やっぱ、ちがうなあ…」 胸の辺りがざわざわしたまま、お堂に向かって何回もお辞儀をしているおばあさんを見ていた。 (つづく) ※ 写真は、クラブ88さんよりお借りしました。ありがとうございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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