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清掃生活 * seinarukurashi

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2008.07.25
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カテゴリ:せいなるくらし
子どもたちが夏休みに入ると、忙しくなる。

朝ご飯、昼ご飯、お弁当づくり。
今日の予定は? どこに遊びにいくの? 何時に帰ってくるの? などを確認してから私は仕事へ。

子どもたちが大きくなったからといって、手がかからなくなるわけではないね。
具体的な「手」がかからなくなる分、「心がかかる」時期。

さて先日、知人のコンサートに出かけた。

彼女はうたを歌って旅をして、生計をたてている。
もう10年程前に、縁あって出会った。

彼女の歌をきくのは8年ぶりだ。

この数年、彼女の身に起きたことは、風の便りできいていた。

住まいが全焼してしまったこと。
その火事で最愛の人を亡くし、彼女自身もたいへんなやけどを負ったこと。
持ち物すべてを失い、彼女と子どもたちの命だけが残ったこと。
友人たちのカンパで、暮らしを立て直し、活動を再開したこと。

8年ぶりにきいた彼女の歌は、以前にきいたものとはまったくちがっていた。

口先だけの「癒し系の歌」とは一線を画した、生きるための歌だね。
あなたがつくった歌ではなく、きっとあなたに「授かった」歌なのでしょう。

堂々と、しっかり大地に足を踏みしめて立っている姿も素敵だった。
大変だった体験を、静かにさらりと語る語り口も素敵だった。

ひとりの女性が成長していく姿そのままを見せてくれたことに、自分でも意外なほどにこころを動かされた。
その余韻はまだまだ続いていて、私に静かに影響を与えつづけている。






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Last updated  2008.07.25 08:16:19
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