カテゴリ:せいなるくらし
子どもたちが夏休みに入ると、忙しくなる。
朝ご飯、昼ご飯、お弁当づくり。 今日の予定は? どこに遊びにいくの? 何時に帰ってくるの? などを確認してから私は仕事へ。 子どもたちが大きくなったからといって、手がかからなくなるわけではないね。 具体的な「手」がかからなくなる分、「心がかかる」時期。 さて先日、知人のコンサートに出かけた。 彼女はうたを歌って旅をして、生計をたてている。 もう10年程前に、縁あって出会った。 彼女の歌をきくのは8年ぶりだ。 この数年、彼女の身に起きたことは、風の便りできいていた。 住まいが全焼してしまったこと。 その火事で最愛の人を亡くし、彼女自身もたいへんなやけどを負ったこと。 持ち物すべてを失い、彼女と子どもたちの命だけが残ったこと。 友人たちのカンパで、暮らしを立て直し、活動を再開したこと。 8年ぶりにきいた彼女の歌は、以前にきいたものとはまったくちがっていた。 口先だけの「癒し系の歌」とは一線を画した、生きるための歌だね。 あなたがつくった歌ではなく、きっとあなたに「授かった」歌なのでしょう。 堂々と、しっかり大地に足を踏みしめて立っている姿も素敵だった。 大変だった体験を、静かにさらりと語る語り口も素敵だった。 ひとりの女性が成長していく姿そのままを見せてくれたことに、自分でも意外なほどにこころを動かされた。 その余韻はまだまだ続いていて、私に静かに影響を与えつづけている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.25 08:16:19
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