カテゴリ:せいなるくらし
自転車をこいで、お寺の近くにあるギャラリーへ行く。 私の大好きな年上の女性の個展を訪れるため。 年に一度しか会えないけど、いつ会ってもため息が出るほど素敵な女性なのだ。 彼女がつくる陶器は、ほんとうにあたたかい。 まるで宮沢賢治の童話に出てくるような、猫やにわとりや犬たち。 観音様のお顔もとてもやさしい。 それはそれは不思議な空間。 少しの時間、おしゃべりを楽しんだ。 私の子どもたちがどんなに素敵だったか、その印象的なエピソードを、彼女はまるで童話をお話してくれるように話してくれた。 きいているうちに、私は涙が出てきてしまう。 こんなまなざしで子どもたちのことを見ていてくれたんだよなあ。 その落ち着いた声と、ゆったりとしたしゃべりかた。 そばにいるだけで、あったかくて、そしてしんとした、彼女の心が伝わってくる。 何年たっても、やっぱり彼女は私のあこがれの人。 あんなふうに、私もなりたいなあ。 ギャラリーに入った瞬間に目が合った(?)招き猫と、かわいいお顔のついた花器を購入した。 ほんとうに、しあわせな時間だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.27 17:18:00
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