カテゴリ:せいなるくらし
何にもない休日。 こういう日は、やはり犬を連れて散歩にかぎる。 今日は夫(&犬)の二人で1時間ほど散歩する。 (子どもたち二人はお留守番) 夫はすたすたと早足。 私はのんびり歩調。 犬のコロは、ときどき道草しては足を止める。 こんな3人(?)だから、歩調をあわせるのも按配が必要。 散歩といえば、「季節の記憶」(保坂和志)という小説がある。 登場人物が、散歩ばかりしているお話だ。 散歩しながら、あれやこれやとおしゃべりを続けるだけ(?)の不思議な話だ。 何の事件も起こらなければ、何のオチもなく終わる。 起承転結などもちろんない。 承承承承というお話だ。 なのになぜか、心に残る小説だ。 散歩には、きっとそんな魅力がある。 二人で歩けばふだん話さないような話ができたり、どうでもいい話でも延々と続けられたりする。 散歩って、生産性や合理性からは程遠い、「何の役にも立たない」ものだよなあ。 ということは、人間性に一番近いもののひとつではないか? そういえば作家の松下竜一さんのエッセイにも、松下さんと妻の洋子さんが散歩する風景がよく出てくる。 何の事件も起こらなければ何のオチもない日常の散歩の風景。 当時若かった私も、美しいなあ、と思ったのだ。 そんなことを思いつつ、本日も散歩。 (ちょっとはメタボ対策?になればいいな…という下心はありつつ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.29 22:22:11
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